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ネットで簡単にチラシ作成の注文ができ、1枚当たり1.1円という驚きの価格でサービス提供しているネット印刷サービス「ラクスル」(公式ホームページはコチラ)。

しかし、ただチラシを作って配布すればその効果が出るとは限りません。たくさん配ったのに、全く反応がない…なんていうこともありうるのです。

RaksulのCMO・田部正樹氏へのインタビュー後編では、「成果を出せるチラシ広告」について徹底的に教わってきました。

▼ インタビュー前編はこちら

中小店舗の集客・求人に!話題のネット印刷サービス「ラクスル」インタビュー【前編】


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田部正樹氏インタビュー後編:「チラシの効果」を正しく知ろう

— インターネット全盛のこの時代、そもそもアナログなチラシでも集客効果はあるのですか?

もちろん予算のあるところは、ネット媒体に情報を載せることが多いです。しかし、予算のない中小企業は、限られた予算の中で効果を的確に出さなければいけません。チラシの配布込でも一枚4.6円からできるラクスルならば、一万枚まいて5人くらいの集客がほしいと思ったときに、総額5万円程度でできるところがポイントです。

この強みを活かして、半径数キロ以内で商売をしている方々や、「ピンポイントにこの地域の人たちに来て欲しい」というニーズのある方々に利用していただいています。

— ある程度長くお店の経営に携わっている人であれば、チラシの作り方に関してノウハウを持っている場合もありませんか?

もちろん持っている方もいらっしゃいます。ただ、「いろいろやったけど効果が出なくてわからない」といった経営者様も多くいらっしゃるので、是非ともラクスルの「デザインラボ」というサービスを使ってもらい、デザインのプロが作ったチラシの効果を体感していただきたいですね。

— そのデザインラボの詳細を教えていただけますか?

まず、お客様からターゲットの定義、サービス詳細などの情報を伺い、必要な写真素材等をご提供いただいた上で、デザイナーに制作を依頼しています。デザインの作成にあたっては、「そのチラシでどういうことがしたいのか」、「誰にアプローチしたいのか」などのご要望を踏まえた上で、キャッチコピーを含めてデザインに落とし込んでいきます。弊社が抱えているデザイナーは皆、チラシ制作のプロフェッショナルです。なので、「効果が出るチラシ」を研究している人たちが作成に関わっていると言い切ってもいいと思います。

また、お客様ご自身がいいと感じるデザインと、実際に効果の出るデザインが違うことも大いにありえます。そこで、デザインラボでは2つの異なるデザインのチラシを作成し、事前に「どちらが良いと感じるか」をモニタリングし、その結果をご報告するサービスも行っています。それによって、より高い効果を見込めるデザインを選んでいただくことができるのです。

たくさんチラシを配ったのに…効果の薄いチラシの特徴って?

— 「チラシのプロ」が作るデザインは、確かに効果がありそうですね。では逆に、効果の出ないチラシに共通する要素はありますか。

一番よくあるのが、「言いたいことを盛り込みすぎている」というパターンです。そういったチラシは、強みが絞れず、情報を詰めこみすぎて結局何が言いたいかわからなくなってしまい大きなマイナス要因になっています。

逆に、「自分たちの強みが自分たちでもわかっていない」ような場合も効果にはつながりません。よくある例としては、メニュー表をそのままチラシに掲載しているといったパターンですね。”核”となるメニューやサービスを際立たせないと、その店の強みが伝わらないので、これも大きなマイナスです。

— なるほど、身近なところに落とし穴があるということですね。では、「強み」を活かすチラシ作りのポイントはどんなところにあるのでしょうか。

実店舗を展開しているビジネスであれば、どの業界も周囲を見渡せばライバルばかりで、差別化を図らなければお店の生き残りにつながりません。例えば新聞の折り込みチラシでも、「作れば安心」というものではなく、その中で目立つことが重要です。

「目立つためにはなにをアピールすればいいか」という観点からいうと、実際にお店に行かないと体験できない独自性が必ずあるので、そういうものをチラシに載せていくと効果があがります。チラシはとにかく「目立つこと」が重要で、「見てもらえること」が重要なんです。自分だったらどういったチラシに目をとめるかいう視点が、チラシ作りの”肝”といえるでしょう。

勝ちパターンを見つけよう!効果測定の重要性

— 具体的に飲食店や美容サロンをPRするにあたって、どんなチラシが「効果的」と言えるのでしょうか?

効果の出るチラシのデザインは業界によって異なります。最大のポイントは、効果が出ているかどうかを把握しておくことです。

ほとんどの店舗経営者の方はそれを肌感覚や経験則でやっている。しかし、具体的にどのくらい効果が出ているかを数値で把握できていないケースがほとんどです。そのままでは「チラシを刷って満足、配って満足」という状態に陥ってしまいます。そこで、チラシにクーポンを付けるなどして効果測定をする必要があるのです。

— チラシの効果測定というと、なんだか難しそうに聞こえますが…

決してそんなことはありません。どのデザインが良かったのか、ポスティングの範囲は正しかったのかなど、わかっているのといないのとではチラシ配布を続ける効果が大きく変わってきます。インターネットであれば、クリック数である程度の効果がわかりますが、チラシでも効果を測定する方法はたくさんあるということを知っていただきたいですね。

具体的には、チラシを見てお問い合わせをしてくださるお客様用に、電話番号を分けておくメールアドレスを別に作るなどの策があります。繰り返しになりますが、チラシの効果を実測できている店舗がほとんどないなかで、チラシ制作の”勝ちパターン”を独自に見つけることができたら、そのお店は大きく成長することができるのです。

— 最後に、ラクスルの「中小企業を盛り上げたい」という企業理念はどこから来たのでしょうか?

私たちは、印刷会社をやっているわけではありません。「中小企業の方が誰でも集客を簡単にできるという世界をつくっていく」というビジョンのもとにサービスを提供しています。世の中の99.9%は規模の小さな会社。そのほとんどが、これまでは自分でチラシ作って配っていました。そのお手伝いをしたいというのがサービスの基本にある想いです。

また中小企業や小規模経営の店舗に関わる経営者は、高いパソコンスキルを持っていないことが多い。インターネットやパソコンを使ったサービスがこれだけ普及している中で、誰でも簡単に集客ができる仕組みをつくり、厳しい競争に負けない世界をつくる。そうやって中小企業を応援したいというのが私たちの理念です。そのため、サイトは簡単便利、価格は安くを一貫しています。

— OMISE Lab読者の皆さんにも、大きな励みになるのではないでしょうか。本日は貴重なお話ありがとうございました!


 

世の中の大多数を占める中小規模の店舗をターゲットに、これまでの煩雑なチラシ作りの工程を簡略化し、ネット上で低価格で注文ができるという便利なサービスを提供するラクスル。

その革新的な取り組みは、ウェブ上で情報を拡散することが主流となってきた現代において、紙媒体を用いたPR方法が再び注目されるきっかけとなるかもしれません。

クリスマス、年末年始とイベントが多いこの季節。ラクスルのネット印刷で、あなたのお店情報をチラシにしてみるのはいかがでしょうか。


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magazine 編集部

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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。