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孤独な原色たち / 戸渡陽太

"研ぎ澄まされた刃先のような切れ味と、シャープに光を反射させる両者の拮抗と均衡。不条理な現実への不満と不安な社会情勢に未来へのほのかな希望を交錯させて高らかに歌い上げるビートニク気質のシンガーソングライター。繊細な観察眼で捉えた力強い詞を勢いのある口調でメロディを蹴飛ばすように歌っていくヴォーカルは生々しい活力に満ちています。ブルージーな語り口、シニカルで含蓄のある歌詞は一級品、がむしゃらに熱のこもったエモーショナルな歌声は鮮烈な印象です。



前作に続き、深沼元昭(Plagues / Mellowhead / GHEEE)をプロデューサーに迎え、サウンド面でも果敢な冒険を続行中。アグレシッヴな力強さに溢れた、若さ故のほろ苦さと躍動感が無駄のないサウンドアプローチの中でたっぷりと味わえます。



芯の強さを秘めた筋金入りのヴォーカル、懐が深く温厚で腰の座ったサウンドは健在ですが、一方、「世界は時々美しい」に顕著なメロディーの優しさと瑞々しさも聴き心地の良さに一役買っています。

ライフ イズ ビューティフル。