夏といえば、海に花火にバーベキュー!誰もが思わずワクワクしてしまう夏本番がやってきました。飲食店もこのアツ~い季節に合わせた空間演出をしていきたいところ。
そこで今回は、さらっとした清涼感のあるBGMから、お店をさらにアツくするアゲアゲのBGMまで、お店の雰囲気をぐっと夏らしくするオススメBGMジャンルを解説すると同時に、それぞれのBGMに合わせて提供したい期間限定のカクテルを提案していきます。
ゆったりとした“癒しのメロディライン”『ハワイアン・ミュージック』
ハワイの伝統的な民族音楽である「ハワイアン・ミュージック」。このジャンルの特徴といえば、ゆったりとしたウクレレやスライドギターをバックに歌われる、甘いメロディ。
聴きながら目をつむるだけで、美しい砂浜と海が広がり、心地良い風に揺られながらフラダンスを踊る女性たちの姿が浮かんできますね。
そんなハワイアン・ミュージックには、音楽によって癒しをもたらすという「ミュージックセラピー(音楽療法)」効果があると言われています。この楽曲独特のウクレレやスラッキーギターの音の響きを聴くことで、”楽しい”、”ホッとする”といったように心に癒しを与え、心身共にリフレッシュすることができるのです。
ハワイアンのお供にしたいカクテル:『マイ・タイ』
ハワイのトロピカルカクテルといえば、この「マイ・タイ」です。ラムをベースに、オレンジやパイナップルジュースをシェイクしたカクテル。甘くてフルーティーなので、女性でも飲みやすいハワイを感じられる一品。
ハワイアン・ミュージックのお供に一杯飲めば、思わず「アロハ~!」と声が飛び出してしまうほど、ハワイアンな癒しの空間に浸れること間違いなしです!
“明るく軽快でスピード感のあるロック”『サーフ・ミュージック』
「サーフ・ミュージック」とは、主に軽快なギターと甘美なコーラスワークを主体としたロック音楽のことを言います。そのテンポの良いリズム感が「サーフィン」のようであることから、「サーフ」と呼ばれるようになりました。
このジャンルで代表的なバンドといえば、ザ・ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)です。1961年に結成し、その美しいコーラスによって生み出されるハーモニーは、誰にも真似できい孤高の音楽として強く支持されました。50年以上経った現在でも、サーフ・ミュージックを象徴するバンドとして長らく愛され続けています。
店内BGMとして使用すれば、聴いていると思わず体を動かしたくなる軽やかなテンポが店全体を覆い、仕事のことも忘れて爽快な気分へと誘ってくれます。
サーフ・ミュージックのお供にしたいカクテル:『ピニャコラーダ』
中平さん(@nakahira0109)が投稿した写真 –
「ピニャ・コラーダ」とは、ラムをベースにパイナップルジュースとココナッツミルクをメインにしたトロピカル・カクテルのことを言います。スイートでかつクールな味わいが特徴で、一口飲めば南国気分を味わえますよ!
サーフ・ミュージックとのコラボレーションが実現すれば、思わず海に飛び出したくなりますね。
楽園ムード漂う『カリビアン・ミュージック』
「カリビアン・ミュージック」とは、カリブ海周辺の民族音楽を差したものです。独特の倍音の響きを持った打楽器・スティールパンの涼やかな音色や、陽気な雰囲気を醸し出し、気怠い暑い日にはピッタリの音楽です。
実は、一部のスポーツジムではこのカリビアン・ミュージックを使った「カリビアンダンスダイエット」というのを実施しています。がむしゃらに身体を動かすのではなく、勝手に動き出してしまうようなカリビアン音楽独特の曲調によって、無理なくエクササイズをすることがでるのです。
それほど気持ちの良い楽曲なので、気だるい夏の暑さを吹き飛ばすBGMとしては最高ですね!
カリビアン・ミュージックのお供にしたいカクテル:『セックス・オン・ザ・ビーチ』
セックス・オン・ザ・ビーチってカクテル🍹💓ストロー両方使って飲んでる😋(笑) pic.twitter.com/3q8KijjJjZ
— sesame (@ashami428) October 17, 2015
「セックス・オン・ザ・ビーチ」は、ウォッカベースのカクテルの一種で、メロンやピーチなど、様々なリキュールを使用したバリエーションがあります。そこに、パイナップルジュースやクランベリージュースの甘みを混ぜてるので、女性にも飲みやすいカクテルになっています。
カリビアン・ミュージックに乗せ、アゲアゲな雰囲気の中で一杯いけば気分は最高潮に!
“ジャマイカ・ミュージック”『レゲエ』
「レゲエ」とは、1970年代で世界的に広まったジャマイカの国民的音楽です。アメリカのリズムやブルースに影響されて作られたと言われており、ジャマイカ独特のゆったりとした曲調で、真夏の店内を盛り上げます。
このジャンルの代表的シンガーの一人といえば、本場であるジャマイカのレゲエミュージシャン、ボブ・マーリー。「反抗する音楽(レベル・ミュージック)」のアイコンとしてだけでなく、世界平和へのメッセージも含めて崇拝されている存在です。
レゲエのお供にしたいカクテル:『レゲエパンチ』
「レゲエパンチ」とは、“仙台の歌舞伎町”とも知られる繁華街「国分町」のクラブで命名され、そこから全国に広がっていったとされています。別名「ピーチウーロン」。その名の通り、ピーチリキュールをウーロン茶で割った飲みやすいカクテルです。
レゲエを聴きながらレゲエパンチ。直接的な繋がりはないものの、何故か合ってしまう不思議。
和やかでおしゃれな雰囲気を醸し出す『ボサノバ』
「ボサノバ」とは、1950年代後半、リオ・デ・ジャネイロのコパカバーナやイパネマといった海岸地区に住む学生やミュージシャンたちによって生み出されたブラジル音楽の一つ。
指弾きのナイロンギターが作るビートと、8ビートのハイハットにサンバキックという独特のパーカッションは、ブラジルらしいサンバのリズムを生み出します。
紹介した「マシュ・ケ・ナダ」は、2014年ブラジルワールドカップでも使用された世界的な楽曲です。今年の夏はリオ・オリンピックということもあるので、店内でこの曲を流しながらスポーツバーのように盛り上がるのもいいですね。
ボサノバのお供にしたいカクテル:『カイピリーニャ』
2014ブラジルで飲んだ一杯目の #カイピリーニャ #caipirinha
@oahoi5が投稿した写真 –
ブラジルの伝統的なカクテル「カイピリーニャ」。ブラジル原産のサトウキビである「蒸留酒カサーシャ(ピンガ)」にライム、砂糖、氷を混ぜることで、柑橘のフレッシュな香りを醸し出す爽やかなカクテルです。
ボサノバが流れる環境で飲み干せば、現地に行かずともブラジル気分を味わうことができ、オリンピックイヤーを満喫できますよ!
暑い夏をさらにアツく『パンク・ロック』
「パンク・ロック」とは、1970年代に従来のロック・ミュージックに反発して出現した、荒々しく過激なロック。音楽のみならず、若者のファッションスタイルにも影響を及ぼしたジャンルとも言われています。
その後は、日本のユース・カルチャーにも多大な影響を与え、オリジナルパンクを中心に、現代まで常に若者をアツくさせてきた活気溢れるミュージックスタイルです。
真夏を最大限に盛り上げるならば、パンクを店舗BGMとして活用し、灼熱の太陽にも負けないくらい店内の雰囲気をアツくしていきましょう!
パンク・ロックのお供にしたいカクテル:『サムライ・ロック』
日本酒ベースのカクテル「サムライ・ロック」。清酒の麹の匂いをライムで抑えているので、日本酒が苦手な人でもスッキリ飲みやすく作られています。
パンク・ロックでアツくなり過ぎたら、サムライ・ロックで心も身体もクールに冷やしていきましょう!
BGMを変更して“真夏を演出”しよう
夏の季節に合ったBGM選択をするだけで、あたかも海の家のように演出することができます。
店の雰囲気によって、ハワイアン・ミュージックで癒し空間を作るも良し、カリビアン・ミュージックでアゲアゲ空間にするも良し。
自店オリジナルの選曲と相性ピッタリなカクテルで、このアツ~い夏を盛り上げていきましょう!