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モノやスキル、スペースを必要な人と共有できる“シェアリングサービス”。昨今、さまざまな業界で注目され、世界規模で著しい成長を見せています。

このサービスは、店舗運営を行うみなさんもうまく活用できれば、収入アップや新規顧客開拓も夢ではありません。そこで今回は、店舗経営者がチェックしておきたいシェアリングサービスをご紹介します!

モノからコトへ。シェアリングサービスの需要とは

「多くのモノを所有することに価値を感じない」
「モノを所有するより、得られる体験にお金をかけたい」

近年、「モノを所有するより、体験(コト)に価値を感じる」と人々の価値観は変化しています。シェアリングサービスの需要が大きく伸びているのも、そうした価値観の変化によるものです。

スペースや移動手段、スキルなど、さまざまなものがシェアされる時代。事実、シェアリングエコノミー業界の市場規模は、2015年には約285億円を達成しており、2020年までに600億まで拡大すると予想されています。

シェアリングサービスをうまく活用すれば、店舗の収入アップや人材確保、新規顧客の開拓など、さまざまな悩みを解決できるでしょう。

参考データ:総務省「シェアリングエコノミー データ主導経済と社会変革」

店舗経営者も使える!注目のシェアリングサービス7選

ではさっそく、どういったシェアリングサービスがあるのか見ていきましょう。

余ったスペースをコインロッカーにして副収入ゲット!「echo cloak」


出典:echo cloak

2017年に日本に訪れた外国人観光客は2869万人。たくさんの外国人観光客が訪れるのは大変喜ばしいことですが、多くの観光地が深刻なコインロッカー不足に陥っているそう。

そんな中、生まれたサービスが「echo cloak」。店舗のちょっとした空きスペースを、荷物置き場として貸し出すサービスです。

スペースを提供する店舗側は、登録料や維持費、退会料などはいっさい必要なし。お客様側が支払う利用料金のうち、手数料を引いた金額がお店の収益として支払われるシステムになっています。

駅や観光地の近くに店舗がある方は、ぜひ取り入れみては?

「echo cloak」公式ホームページ

参考データ 日本政府観光局「訪日外客統計の集客・発表」

知識やセラーがなくともワインの提供ができる「WINE LIST」


出典:WINE LIST

「行きたいお店にワインを持ち込んで、料理を楽しむ」というスタイルを、シェアリングサービスで実現させた「WINE LIST」。

店舗側としては、セラーの導入といった金銭的負担や、知識のある人材の確保をせずとも、“ワイン好き”という新しい層の顧客を取り入れられるメリットがあります。

まずは、どういった店舗が加入しているのか、ホームページで確認してみてはいかがでしょうか?

「WINE LIST」公式ホームページ

デリバリー人員もシェアサービスで! 「UberEATS」


出典:UberEATS

店舗の人員が足りず、諦めていたデリバリーもシェアリングサービスが解決してくれます。例えば、「いろいろなお店の料理がデリバリーできる!」と、数年前から話題になっているUberEATS。

UberEATS加盟店としてサイトに登録すれば、注文の受付、配達、支払い処理など、デリバリーに関する負担を少なくすることができます。

美味しい料理を、より多くの人に食べてもらえるきっかけとなってくれるでしょう。

「UberEATS」公式ホームページ

※詳しくはこちら→ 「海外でも話題のUberEATSって? 基礎知識とメリットをまとめてみた。」

軒先スペースを貸し出し!「軒先ビジネス」


出典:軒先ビジネス

期間限定で運営する小さなお店“ポップアップストア”のスペースレンタルを取り扱う「軒先ビジネス」。お店の軒先はもちろん、店内のちょっとした場所や駐車場のスペースを、ギャラリーやカフェとして貸し出すことが可能です。

初期費用や月額費用は無料。また、サービス手数料は、スペースレンタル業界の中では最安だそう。

店舗の小さなスペースを共有し、自店の収入源を増やしてみませんか?

「軒先ビジネス」公式ホームページ

アイドルタイムを有効活用!「Spacee」


出典:Spacee

「気分転換に少しだけ外で仕事がしたい」、「急な打ち合わせの時に利用したい」……ビジネスパーソンの中には、そんな要望を持った人も少なくありません。また、働き方改革により、オフィスの外で勤務するリモートワークが導入され始めています。

そうしたビジネスパーソンの要望と、飲食店のアイドルタイム(お客様がほとんど入らない時間帯のこと)をうまくマッチングさせたのが「Spacee」というサービス。お客様の少ない時間帯をうまく活用して、収入アップに繋げていきましょう。

「Spacee」公式ホームページ

美味しい野菜をシェア農場で!「シェア畑」


出典:シェア畑

「自分のお店で出す食材はこだわりたい」、「採れたての新鮮な野菜を味わって欲しい」

そんな想いはありながらも、踏み込むにはなかなかハードルが高い農業。

そこでシェアリングサービスで農業のハードルを下げ、誰でも取り入れやすくしたのが「シェア畑」です。

タネや苗はもちろん、重たい農具や肥料は全て畑に準備されているので、手ぶらでいけるのが魅力的。また、しっかりとサポートしてくれる経験豊富な菜園アドバイザーが在籍しているので、はじめての畑作業も安心です。

これまでは関東地方が中心でしたが、関西にも畑が増え始めているそう。気になる方は、ホームページから近くの畑を探してみましょう。

「シェア畑」公式ホームページ

余った食材を捨てるなんて!「フードシェアリングサービス」

仕込みの量の調節や、小分け注文への対応……。どんなに食材管理をしていたとしても、フードロスは少なからず出てしまうものです。

そんな時に知っておきたいのが「フードシェアリング」のサービス。2018年はフードシェアリング元年と呼ばれており、「TABETE」や「Reduce GO」といったサービスがスタートしています。

せっかく作った料理や残った食材を廃棄するのは、心苦しいもの。どうせなら美味しく食べてもらいたい……。そんな方は、ぜひフードシェアリングのサービスを試してみてはいかがでしょうか?

「TABETE」公式ホームページ

「Reduce GO」公式ホームページ

※詳しくはこちら→ 「ああ、もったいない!毎日の食料廃棄は”フードシェアリングサービス”で解決しよう」

シェアリングサービスを活用して、これまでと違った経営を

シェアリングサービスを利用するメリットは、“収入が増えること”だけではありません。

上記でもいくつかご紹介した通り、サービスをうまく活用すれば、新しいお客様と出会うきっかけにもなります。それだけでなく、金銭的な問題や、人材不足といった課題のせいで踏み出せなかったことにも挑戦する足掛かりとなり、自店の可能性は広がっていくことでしょう。

シェアリングサービスをうまく活用しながら、自分のお店を成長させていきましょう!

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magazine 編集部

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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。