店舗に来られるお客様の中でも、リピーターにつながりやすく、評判を周りに広めてくれるのは主に女性の方。近年、Instagramを中心としたSNSでの拡散も含め、「なんだかこのお店、すごく良さそう」というイメージが来店のきっかけになることも少なくありません。
そんな女性の集客につなげるアイデアとして、「女子会」を目的としたプランを設けることは特に有効です。一度に多くのお客様が来店する機会になるだけでなく、良い印象を与えることができれば「今度もここで飲もう」と常連になっていただけるはず。
今回はそんな女性のお客様に魅力的な女子会プランの作り方や店舗の演出について、解説します。
女性に好かれる店舗作りに必要なものって?
女性のお客様を集客するためには、女性に好感を持たれるような店舗作りを行うのは言うまでもありません。まずは、そんな店舗作りに必要なポイントに注目してみましょう。
1.さまざまなメニューを少しずつ楽しめるセット
明確に「これを食べたい」と決めてから店舗を選ばれる男性のお客様とは異なり、女性のお客様は「雰囲気」を重視する傾向にあると言われています。そのため、前菜も特定のひとつのメニューではなく「前菜の盛り合わせ」として少しずついろいろなものが楽しめるものが好まれます。
この点を生かし、調理方法や産地をひとつずつ変えた「牡蠣の食べ比べセット」や、「日本酒飲み比べセット」を用意することがおすすめです。
2.化粧室のアメニティ
女性同士で来られたお客様の中には、食事やおしゃべりを楽しむ一方で、「メイクを直したい」と思うことも少なくありません。そんな時に訪れた化粧室で行き届いたアメニティがあると、女性にとっては好感触です。
たとえば、綿棒やあぶらとり紙はメイクを直す際に役立ちます。その他、爪楊枝も女性はテーブルで使いづらいこともあるため、化粧室に置いておくのも良いでしょう。
また、盲点になりがちなのが鞄を置く場所。鞄をかけるフックや、化粧ポーチが置ける場所を用意しておくことも忘れずに。
もちろん、アメニティだけでなく化粧室全体の清潔さも重要です。あらかじめ1日の営業時間の中でこまめにチェックし、掃除をする時間や担当者を決めておきましょう。
3.サプライズ性・演出性
女性の多くは、サプライズや特別な演出を好みます。女子会プランで予約した方たちが来店されたら、テーブルに「○○様 本日のご来店、ありがとうございます」といったメッセージカードを用意しておくのもひとつのアイデア。「このお店のおもてなしはすごくいい」という印象を抱いてもらえることでしょう。
また、「溶けたラクレットチーズを削りかける」などの料理の「演出」は、SNSに映えるものとして注目されます。写真はもちろん、動画を撮りたくなるような演出を考えてみてはいかがでしょうか。
4.限定
女性は「限定」と聞くと、ついオーダーしたくなってしまうもの。
「店舗の規模が大きくない」、「回転数が心配」という理由から、女子会プランの導入に踏み切れない方もいるかもしれません。そんなときは、女子会プランそのものを限定としてしまうのもひとつの方法です。「限定」に弱い女性のお客様にアプローチできるほか、無理なく女性客の集客につなげることができるでしょう。
女子会プランのアイデア
大手の居酒屋チェーンでも女子会プランを導入し、集客に大きな効果を見込めたことから、女子会プランを用意する店舗は増加しています。ここでは女性客の求めるニーズをもとに、具体的な女子会プランの内容を提案します。
いろいろなデザートを楽しみたい!
女性同士の集まりに欠かせない、スイーツ。見た目も華やかで可愛らしいものは女性から好感触を持たれること間違いありません。少しずつ楽しめるようなビュッフェ形式、複数の種類のデザートメニューの中から1人1つを選べる形式であれば選べる楽しみも増えます。
いろいろなお酒を楽しみたい!
女性はドリンクメニューが充実している店舗を好みます。おしゃれなカクテルやワインはもちろん、近年女性の間で人気が上昇している日本酒も準備しておきたいところ。お酒が苦手な方のためにはソフトドリンクを揃えておくことも徹底しましょう。
ヘルシーなメニューを食べたい!
「ガッツリしたお肉もいいけど、ヘルシーなものを食べたい」というニーズが高まるのも、女子会ならでは。ヘルシー志向の方が多いことに目をつけ、さまざまな店舗で野菜を使った料理をメインにするコースが設けられています。
野菜をメインにしたプラン名には「ヘルシー」、「アンチエイジング」、「美肌」といった、女性の心をつかむような言葉を入れておきましょう。
女子会プランをきっかけに、女性客に好かれる店舗を目指そう。
気の置けない友人たちと集まり、ストレス発散や近況報告をする女子会は女性にとって魅力的なもの。大手チェーンの店舗の女子会プランをきっかけに、年々ニーズも高まっている女子会をあなたの店舗でも実施し、女性のお客様の集客につなげてみてはいかがでしょうか。