飲食店を経営するにあたり、お客さんの食事中に流すBGM選びは重要な要素の1つです。しかし、BGMといってもその種類はさまざまです。流したい曲やジャンルがあっても、著作権の申請などが必要となります。1から調べると時間がかかるため、できることなら楽に導入したいものです。
そこで今回は、飲食店におススメのBGMや選ぶポイント、煩雑な手続きなしでBGMを導入できるサービスなどについてまとめました。
店内BGMの導入で困っている方は、参考にしてみてください。
BGMは食欲に影響する?
そもそも、BGMは飲食店においてどういう役割を果たすのでしょうか。
実はBGMには、店舗にいるお客さんの行動を促進することや、購買意欲を促す作用があるといわれています。その中でも飲食店におけるBGMの役割は「店舗の雰囲気を快適なものにする」ことや「食欲を促進し料理を注文してもらう」ことにあります。飲食店では、これらの役割をこなせるようなBGMを選ぶことが大切です。
食欲が増すBGMのジャンル
飲食店でBGMを流す場合「クラシック音楽」が良いとされています。食欲を促進する効果があるためです。
2011年、一般社団法人日本家政学会が発表した『食事環境におけるBGMが食欲に与える影響について』で、「食欲とBGMの関係性」に関する研究報告が行われました。
参照:https://ci.nii.ac.jp/naid/130006958918/
研究は大学生20名を対象に行われています。その内容は「食事をイメージしてもらいながら5つの音環境を聞かせ、食欲の増減・音環境の印象を調査する」というもの。
結果「騒がしい洋楽・穏やかな洋楽・クラシック・学生食堂の録音・BGMを使用しない」の音環境のうち、「騒がしい音楽」で食欲が衰退し「学生食堂の録音」「クラシック音楽」で食欲が促進されたことが明らかになりました。
私たちが食事に対して「おいしい」と感じる要因には、食べ物自体の魅力に加えて「食事環境」も含まれるようです。
提供する食事の雰囲気に合ったBGMを
クラシック音楽には食欲を増進する効果が期待できることが分かりましたが、これはすべての飲食店に当てはまる内容ではありません。高級レストランやフレンチ、イタリアンなどのお店ではクラシック音楽を流すことが多いですが、ラーメン屋や居酒屋といった会話をしながら食事を楽しむお店では、クラシックの雰囲気は合わないと考えられます。
BGMを流す最終的な目的は、BGMによってお客さんの満足度をさらに上げることです。お店の雰囲気や提供する食事に合わせて、流すBGMを決めることが重要です。
お店の種類別、食事に合うBGM
ここまでで、音楽が食事の環境にもたらすさまざまな効果をお伝えしました。しかし音楽のジャンルは多岐に渡っていることもあり、「雰囲気」という抽象的な要素を元にBGMを探すことは大変です。
そこでお店の種類別におススメの、店内BGMのジャンルをまとめました。
BGMサービス「モンスター・チャンネル」の機能についても合わせて触れていますので、自身の経営する飲食店の種類を踏まえて参考にしてみてください。
カフェからラーメン屋まで合うジャズ
カフェからラーメン屋まで、様々な雰囲気の店舗に合うBGMのジャズ音楽。
例えばカフェで流れるジャズピアノは、軽やかでジャズらしいお洒落な曲調で、食事をするお客さんの気分も明るくしてくれます。加えて、お客さんが「お洒落なお店で食事をしている」気分になるため、お洒落な雰囲気を出したい店舗にも適しています。
他にも陽気な曲調のラテンジャズなどは、店舗の回転率が高いラーメン屋などにおススメです。英語の歌詞は内容が頭に入らないことも多いため、BGMに気を取られず食事に集中することができます。
BGMサービスのモンスター・チャンネルなら、ローテンポのジャズピアノや軽快なラテンジャズなど、様々なテンポ・トーンのジャズをお店の雰囲気・時間帯などに合わせてBGMを選択可能です。
天気や季節に合わせたジャズチャンネルも用意されていますので、自分で曲を選ぶのが苦手に感じる方もチェックしてみてください。
大衆向けファミリーレストランならポップス
親しみやすいポップスBGMは、子どもからお年寄りの方まで、幅広い年齢のお客さんが訪れるファミリーレストランに適しています。ファミレスでは季節限定のメニューなども展開されるため、そのような場合では季節感のあるポップスメドレーを流すこともよいでしょう。
モンスター・チャンネルには「夏のポップス」「定番!クリスマスポップス」など、季節に適したBGMチャンネルも用意されています。
高級なお食事にはクラシックを
落ち着いた雰囲気の中で、ゆったり食事を楽しんでもらいたい場合はクラシック曲がおススメです。クラシックのBGMは現在、高級レストランやフレンチのお店などでよく流されています。
モンスター・チャンネルではベートーベンやピアノソナタなどの定番だけでなく、「春のクラシック」「モーニングクラシック」など、季節や時間帯に合わせたチャンネルも完備しています。
流す季節や時期、飲食店に持たせたい雰囲気などに合わせてBGMを選ぶことができます。
BGMが食事に与えるその他の影響
お店の種類ごとに、おススメの音楽ジャンルをご紹介しました。飲食店のBGM選びでは「BGMを流すことで快適な食事環境を提供できるか」という視点を持つことが重要です。
このほかにも、BGMは店舗さまざまな影響を与えます。ここでは、BGMが食事に与える「食欲促進」以外の影響についてまとめました。
BGMと食事のスピードの関係
BGMのテンポ感や曲調は、食事のペースに影響を与えます。アップテンポな曲を流せばその場にいる人の会話や食事を早く促せますし、そのような音楽を取り入れることでお店の回転率も高まるでしょう。
一方でバラード調の曲などのゆったりしたテンポ感の曲を流せば、店内で落ち着いてゆっくりと食事を楽しんでもらいやすくなります。
BGMで食事に集中できる空間づくり
BGMは「マスキング効果」という、店舗内外の騒音や雑音を聞こえにくくする効果を持っています。この効果により、BGMで飲食店が望むような雰囲気を作り、お客さんが騒音・雑音を気にすることなく食事に集中できる環境を作ります。
BGMにも著作権があることに注意
冒頭でも触れましたが、BGMにも著作権があります。BGMの著作権は「BGMを作成した人」が保有しており、音楽を使用するには「楽曲使用の手続き」を行う必要があります。
またYouTubeなどの動画サイトで無料公開されている動画音楽などを使いたい場合も、手続きが発生します。こちらは「著作隣接権」という、音楽の伝達に貢献する人達(レコード会社など)が持つ権利に対する手続きです。
これらの「著作権」や「著作隣接権」に対する手続きを行わずに楽曲を使用すると、権利違反となって様々な罰則の対象となるため、必ず事前に確認しましょう。
モンスター・チャンネルなら著作権の心配をせずにBGMが流せる
著作権周りの手続きについて、「思ったより面倒くさそう」「手間がかかりそう…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
しかしご紹介したモンスター・チャンネルなら、月額1,880円からと、従来の有線放送の半額以下という低価格でBGMを導入できます。
さらにこの金額には楽曲の使用料も含まれているため、著作権周りの使用手続きを行う必要もありません。手軽にBGMを流したい方や煩雑な手続きを削減したい方は、モンスター・チャンネルの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
BGMは食事をする環境に大きな影響を与える
研究結果からも分かるように、食事中に流すBGMは食事の満足度や食欲そのものにも影響を与えます。だからこそBGM選びは、飲食店の売り上げとも関わる重要なポイントと言えるでしょう。
モンスター・チャンネルなら、世界中にある500万曲の楽曲から低コストで、著作権の手続きなどについても考えることなくBGMを導入できます。
あなたのお店にぴったりのBGMを、モンスター・チャンネルで見つけてみてはいかがでしょうか。