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飲食店などでYouTubeを使って音楽や映像を流しているのを見かけたことはありませんか? このような利用方法は著作権的に大丈夫なの?と思っている方も多いと思います。

今回はYouTubeの店舗での商用利用について解説をします

◆ YouTubeとは?

いまさら説明するほどでもありませんが、YouTubeは世界で最大の動画共有プラットフォームです。

ユーザーが動画を簡単にアップロードすることができ、動画の閲覧や評価、コメント、共有、他ユーザーのチャンネル登録などをすることができます。最近では単にアップロードされた動画だけでなくライブ配信も楽しめるようになっており、同時に数万人が視聴しているチャンネルも多くなっています。

視聴するのは非常に簡単で、パソコンやスマートフォン・タブレットなどを使ってアプリやブラウザで閲覧ができ、テレビでも簡単に見られるようになってきています。投稿されているコンテンツは、音楽以外にも映画や音声録音、ビデオブログ、教育、サービス紹介など多種多様です。アップロードをしているのは個人だけでなく、放送局などのメディアが利用しているケースも非常に多くなりました。

◆ YouTubeを店舗でBGMとして使えるのか?

YouTubeでは、「カフェBGM」「美容室で流れている音楽」「エステ用ヒーリングミュージック」などお店で使えそうなタイトルの動画を簡単に見つけることができます。

ただし、YouTubeは個人向けのサービスのため商用利用はできません。

以下のようにYouTubeの利用規約に明記されています。

お客様は、本契約および適用される法律を遵守する限り、本サービスにアクセスして利用できます。お客様は個人的で、非営利目的の用途でコンテンツを視聴できます。また、埋め込み型 YouTube プレーヤーに YouTube 動画を表示させることもできます。
本サービスの利用には制限があり、以下の行為が禁止されています。
(中略)
9. 本サービスを個人的、非営利的な用途以外でコンテンツを視聴するために利用すること(たとえば、不特定または多数の人のために、本サービスの動画を上映したり、音楽をストリーミングしたりすることはできません)。
(YouTube利用規約「本サービスの利用 > 許可と制限事項」より引用)

◆ 商用利用の権利処理

YoouTubeやニコニコ動画などの動画プラットフォームサービスを店舗で利用できない理由は、これらのサービスは商用利用のための権利処理がされていないためです。

音楽などのコンテンツを商用利用する場合には、主に著作権と著作隣接権の処理が必要となりますが、YouTubeにアップロードされているコンテンツは、その処理がされていないため店舗での商用利用ができないのです。

同様に、SpotifyやApple Music、LINE MUSIC、AWA、Amazon Musicなどの個人向け音楽配信サービスも店舗での商用利用はできません。

◆ 不正利用に対する法的措置

ここでは、店舗での音楽の不正利用で法的措置となった事例を紹介します。

2019年に福岡市内の飲食店グループに対し日本音楽著作権協会(JASRAC)が訴訟を起こし、損害賠償の判決が出ています。当該グループの店舗では音楽の不正利用が行われ、JASRACが警告しても無許諾利用が続けられたため最終的に訴訟まで進み、約40万円の損害賠償と差し止めが認容されました。
(参考元:https://www.jasrac.or.jp/smt/release/19/191126_1.html

損害賠償だけでなく、店名も公開されているため、店舗経営への悪影響は大きいものとなってます。

◆ 店舗BGMアプリの出現

そこで最近利用店が増えているのが店舗BGMアプリです。店舗BGMアプリは個人向けの音楽配信サービスと同じような利用方法で使えるアプリですが、商用利用に関する権利処理がされているため、著作権などの問題を気にすることなくお店で利用できます。

従来は有線放送ぐらいしか選択肢が無かった店舗BGMサービスですが、今はこの店舗BGMアプリが中心となってきており、費用も有線放送に比べて安価に設定されているケースが多いです。

◆ 店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」

店舗BGMアプリのおすすめは「モンスター・チャンネル」です。

モンスター・チャンネルは、2010年に登場した店舗BGMアプリです。パソコンやスマートフォン、タブレット端末で利用でき、個人向け音楽サービスのように簡単に利用できます。全世界から集めた500万曲の中から店舗利用に適した1,000チャンネル以上が用意されており、店舗の業種や業態に合わせてBGMを選択することが可能です。

また、著作権についてもJASRACと契約済みで、サービス利用料の中に権利料が含まれているため安心して利用できます。料金も従来の有線放送に比べて半額以下です。

メールアドレスを入力するだけで14日間の無料トライアルができるため、この機会に是非一度お試しください。

◆ YouTubeは店舗で利用できない

ここまでYouTubeの権利の問題と解決する方法をご紹介してきました。店舗での音楽の不正利用は実際に法的措置が取られているためご注意ください。

気軽に正しく利用ができる店舗BGMアプリを使うことで、安心して店舗の運営を行いましょう。

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magazine 編集部

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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。