日進月歩で目まぐるしく進化していくインターネット社会。ブログやFacebook、Twitter等、新しいSNSもどんどん生まれています。また、ネットへのアクセスに関して若い世代の主流はパソコンからスマホへと移っています。そんな状況にいち早く適応した店舗は上手く顧客を獲得することに成功しています。
「わかっちゃいるけど時間がない」「うまく運用できる自信がない」…そうお考えのあなた、今からでも遅くはありません。これから、SNSを活用して店舗の集客に結び付けたいと考えている方に、成功例から導き出した秘訣をお教えいたします。
新規顧客の獲得に!ブログやSNSのメリットを解説
インターネット時代に突入してから、既にかなりの年月が経過しています。そうした状況を反映して顧客を増やしたいと考えている店舗経営者の皆さんの中には、SNSの重要性について耳にタコができるくらい聞かされていると思います。
ですが、いざ始めようとすると、「どんなSNSを活用したら良いのか?」、「何から始めたら良いのか?」という点でつまずいてしまうことが多いのです。ここでは、そんな方のために新規顧客の獲得が期待できる4つの主要なSNSについて説明していきます。
迷ったら、先ずはブログを始めよ!
更新が簡単に出来るという点で、誰もが気軽に出来るのがブログです。20代〜30代のネットユーザーの多くが一度はブログをやった経験があったりします。また、アメーバブログなど無料のブログサービスも充実しています。
そうした手軽さから、もし何から始めるか迷ったら、ブログから始めることがおススメです。活用するうえで、自由度も高く、使いやすいのも魅力です。ブログ活用で一番重要なのは継続性です。これが意外に難しいのですが、顧客を得るためにはこの継続性と言う条件は大切です。
信頼度抜群、Facebookでつながるべし!
Facebookは世界中で10億人以上のユーザーがいると言われる世界最大のSNSです。加えて日本でもユーザーが1000万人を超えています。そうした意味ではSNSを利用する際に、第一候補に上がってくるのは当然と言えます。
Facebookは「実名登録」や「本人の顔写真」と言う原則から、匿名性の高いネット社会の中で信頼性が高いのも特長と言えます。それだけに深いつながりが期待でき、顧客獲得につながりやすいのです。
お手軽な媒体Twitterは拡散効果で思わぬ成果も…?
ご存知、短文投稿サイトであるTwitter。「つぶやき」と言われていることからわかるように、肩ひじ張らずに気軽に思ったことを呟けるのが魅力です。入門者にとっては最もハードルが低いSNSの一つと言えるでしょう。
利用者も多く、興味を引いたつぶやきはたくさんのユーザーによるリツイートを経由して拡散されていき、ビジネス的にも大きな成果が出る可能性があります。
LINE@、あらわる
最近、最も注目されているSNSがLINEと言えるかもしれません。日本で開発されたLINEが、日本で爆発的に利用者が増えていることは皆さんご存知のとおり。特にスマホを活用する若い層に圧倒的に支持されています。
ビジネス界隈でも、大企業が公式アカウントを持ち、「友だち」登録をした消費者に対しメッセージやクーポンを送れるという仕組みが活用されていますが、公式アカウントを持つためには最低1000万円のコストが必要と、やや敷居の高いオプションでした。
そこに登場したのが「LINE@」。友だち登録をした顧客とコミュニケーションが取れるという、中小の実店舗ビジネスにはもってこいの集客・販促手段になっています。オープンなSNSとは違い、クローズドな環境で活用できることも、新しい利用者層を掘り起こしたと言えます。若い人へアプローチするのに良いSNSと言えるでしょう。
SNS活用による成功事例たち
▼ ブログを活用して集客に成功している例
美容師業界に身を置いていれば、知らない人はいないこのブログ。美容室 air&LOVESTの発信統括マネージャーである木村直人さんは、ブログカルチャーの黎明期からお客様とのコミュニケーションのためにブログの更新を欠かさず行ってきました。
〈個人〉がメディアになり、顧客や業界関係者が欲しがっている情報との接点を提供する。そんな時代を代表する存在と言えるでしょう。
湘南の釣り船、茅ヶ崎の一俊丸のブログです。
画像や動画を活用して、ユーザーが最も知りたい釣果などもきちんと載っているオーソドックスなスタイルの成功事例です。
▼ Facebookを活用して集客に成功している例
かにを始めとする海産物の通販サイトが手がけるfacebookページだけあって、食欲をビリビリと刺激するような「しずる感」あふれる写真がいっぱい!
この写真を眺めているだけで、店舗のブランディングや顧客獲得のための戦略についてのヒントが得られるかもしれません。
「facebookページを本気で運営するならカメラマンを雇わなくちゃいけないのか」と言われれば、決してそうではありません。facebookページを運営するにあたって、質のいい写真も確かに大事ですが、なによりも大切なのは継続すること。
2015年の居酒屋甲子園王者に輝いた「燕三条イタリアン Bit」のfacebookページでは、海外研修の様子や、メディア出演の模様など、お店の裏側の情報を惜しげもなくシェアしています。スタッフの輝く笑顔や、和気あいあいとした様子をアップするだけでも、お店のファンは喜んでくださるのです。
▼ Twitterを活用して集客に成功している例
本日開催した初の試みのゲームイベント「1個買って入るゲーム会 https://t.co/mMkx1QcyZs 」は、総勢18名の終始和やかな雰囲気で大盛況でした。アンケートでも「ぜひまた参加したい」との声をたくさんいただきましたので、2月上旬にまた開催する予定です。お楽しみに!
— すごろくや (@sugorokuya) 2016, 1月 10
コアな人気を誇る高円寺のボードゲームショップ「すごろくや」のTwitterアカウント。過去には「Twitterのフォロワー1人あたり割引き1円」という驚愕のキャンペーンを実施したことでも話題になりました。 お客様がTwitterで1,000人フォロワーがいたら1,000円引き、10,000人なら10,000円引き…「採算あうの?」と言いたくなるようなキャンペーンですが、フォロワー数の多い顧客をお店のPRに活かすためのアイデアだったのです。
・【豚組】
【しゃぶ庵】今年もきました!時間無制限・食べ放題飲み放題「豚組しゃぶ庵ビアホール」は6/22(月)スタート!「残さなかったね割引」で4,990円→4,600円に!ご予約お待ちしてま〜す\(^(oo)^)/ http://t.co/8IAR3yM47w — 豚組(とんかつ・しゃぶ庵) (@butagumi) 2015, 6月 14
飲食店経営者が参考にしたいTwitterアカウントが、豚肉料理店である「豚組」のアカウント @butagumi、そのオーナーである中村仁さんの個人アカウント @hitoshiです。
お店の「玄関口」である@butagumiではキャンペーン情報を発信するだけでなく、一般予約の窓口にもなっています。その一方で、オーナーのアカウントである@hitoshiは「勝手口」。雑談などを通じた顧客との直接的コミュニケーションの場になるだけでなく、特典付きのVIP予約の窓口にもなっているのです。
どちらのアカウントも、ファンとの関係を深くする役割を果たしながら、RT(リツイート)による巻き込み効果も最大限に発揮しています。
▼ LINEを活用して集客に成功している例
飲食、小売り、美容サロンなど、実店舗ビジネスの顧客接点づくりに役立てられているLINE@ですが、さっそく集客にも多くの成功事例が出ています。その一つが代官山の美容室であるLani hairが行っている手法。
方法はいたってシンプルで、来客が少ない時間帯にお得な特典の付いたメッセージを流すと言うもの。クローズド型のSNSとしての活用法のお手本と言えますね。
こちらのピザ屋さんもまた、悪天候時など客入りの悪い時間にクーポンを流し、直接の集客に成功しています。
facebookやTwitterなどのSNSは基本的にはユーザーがそのサービスに接続しない限り、情報を届けることはできませんが、プッシュ通知機能のあるLINEであれば、お店の発信したメッセージが時間差なく顧客のもとに届くのです。
まとめ
以上、今からやるべきSNSの紹介と、その成功事例を見てきました。
ブログ、Facebook、TwitterにLINE@、どれも実際にやってみると簡単に始められます。案ずるより産むが易しと言いますが、その気になれば、今すぐにでも出来ることです。
また、成功事例を見てみると、何か特殊な裏技を使っていると言うよりも、むしろシンプルに求められている情報を発信し続けるというものが多いと言えます。
顧客のニーズを知り、自店の個性をそこにアピールすれば、きっと大きな集客効果が得られるでしょう!