飲食店を経営する人の中には「店内をおしゃれな空間にしたい」「家にいるような雰囲気で、くつろぎながら食事をしてほしい」と願う人も多いはず。そんな方には、店内に「黒板(ブラックボード/チョークボード)」を取り入れることをオススメします。
実はカフェやレストランなどで見かけることの多い「黒板」も、流行りのDIYで、簡単に作れることをご存知でしたか?用意する材料も数少く、手軽に作ることができるんです。
お店づくりに役立つ「黒板」。今回はその活用法から作り方まで、ご紹介いたします。
手作り感あふれるブラックボードの活用術
入口の案内看板として
町を歩いていると飲食店やカフェの入口に、イーゼルなどに乗せてブラックボードを置いているお店をよく目にします。
立ち寄るつもりがなくても、ついつい足を止めて見てしまうということがありませんか?初めてのお店だと「入ってみたいけど、どんなお店か分からないから入れない」という感覚を持つ方も多いですよね。
そんなときでも、ブラックボードに手書きされたメニューを見れば、お店のオススメや価格も分かり、安心して寄ってみようと思えることも多いのです。
店内でのメニューボードとして
飲食店やカフェの店内に入ると、壁面に大きく配置されたブラックボードを目にすることもあります。
そこにはお店のメニューが書かれています。ランチやディナー等リアルタイムで提供してくれる物が一目瞭然だったり…。POPや絵を使って書かれてあれば、美味しそうな食事を提供してくれることがダイレクトに伝わります。
(→POPの書き方に関する過去記事はこちら)
中には紙に書かれたメニューを見るのが面倒、何がイチ押しかが分かりづらいという方もいますよね。ブラックボードに書かれたメニューを見れば一目瞭然です。
インテリアとして
お店のコンセプトによっては、「店内の壁面を思い切って黒板にしてしまう」という内装アイデアもおすすめです。食事を待っていたり、飽きてしまった子供たちが自由に絵を書いて遊ぶという空間にもなりますよね。
また、黒板塗料を使ったラベルを調味料や食材の瓶に貼って使うと中身がわかりやすくなります。お店にディスプレイしている植木鉢や棚の一部を黒板塗料で塗りチョークでアートしてみると、堅苦しいイメージの店内も少しほっこりとしたあたたかみのある雰囲気を演出できるのではないでしょうか。
これは簡単!ブラックボードのDIY方法とデザイン術
▼ 用意する材料と道具
②黒板塗料・・・スプレー式のものが簡単できれいに作れます。2回塗りするので必要本数を用意してください。
③サンドペーパー・・・表面が滑らかになっている板なので240番~320番位の物が向いています。
④新聞紙・・・スプレー、研磨する際に周りが汚れないようにするためです。
⑤ブラシ、ウエス・・・細かい削りカスや汚れをふき取る際に使います。
⑥マスキングテープ・・・黒板塗料を塗りたくない部分に使います。
⑦軍手、汚れてもよい服装・・・作業の際に着用します。
【参考動画:黒板塗料で壁一面をチョークアートに!】
▼ 作業手順
②ベニアに木屑や汚れがないようにウエスやブラシを使ってきれいにしておきます。
③まわりが汚れないように新聞紙を敷いてベニアをのせます。
④スプレー缶をよく振ってから20〜30cm離れた所からスプレーします。あまり厚塗りならないようにしてください。
☆塗りたくない部分にはマスキングテープを使用してください。
⑤塗装が乾いたら、サンドペーパーで軽く研磨します。
⑥2回目の塗装をします。
⑦1〜2日程度置いて乾かします。
⑧表面をウエスなどで磨けば完成です。
チョークペンを用いたデザイン法
シンプルに文字だけのメニューというのもいいのですが、チョークパステルを使い料理のイラストを描くとよりおいしそうに見えます。指でぼかしてみたり、色とりどりのペンを使い描くことで、より一層「食べてみたい!」と思わせることが可能です。
またイラストを描けない、手間がないという方には、メニューに写真を直接貼ってデザインすれば、イメージがダイレクトに伝わるためオススメです。人気のあるカフェなどでは、メニューに実物のテイクアウト用紙カップを貼り付けて、つい店内に入りたくなるようなブラックボードを置いてあるところもあります。
▼ 参考にしたい字体や書き方
読みやすい、わかりやすい字体で書くのが基本です。堅苦しい明朝体よりもゴシック体のほうがブラックボードにマッチし、手づくり感が増します。
また、レタリングの際には色を沢山使うよりも白一色に決めたほうがすっきりと見える場合もあります。フォントを変えて伝えたい部分に強弱をつけるのも効果的です。
(→レタリングに関する過去記事はこちら)
【参考動画:チョークを用いたレタリング術!】
まとめ
お店の外から店内まで様々なシーンにおいて、手書きのブラックボードを活用することで手作りの雰囲気を存分に伝えることができるのです。手作りが与える安心感と信頼感が、「またこのお店に来てみたい!」と思ってもらえるきっかけになります。
そんなおもてなしの心遣いを感じさせてくれる黒板を上手に使い、ぜひお客さんの心を掴んでくださいね。