飲食店で顧客満足度を上げる方法は、安価な料理の提供やサービスの工夫など、幅広く存在しています。しかし、肝心の料理に対する満足が伴わなければ、当然「また来たい!」とは思いませんよね。
では、お客様に料理をどう楽しんでいただくか。「味」はもちろん大事ですが、次に大事なのはずばり、料理の「見た目」です!
「料理は目で味わう」と言いますが、あながち嘘ではありません。人間の五感を用いた情報判断の割合のうち、味覚によって判断されるのはわずか1%で、視覚からの判断が87%もあるのです。
また、もしお客様が女性なら、思わずカワイイ料理を写真を撮ってSNSにアップなんてことも。これで口コミでの集客も見込めるはずです。
そこで、今回は100万人以上のフォロワーを誇る木村文乃さんのインスタグラムアカウントから、お客様の目と胃袋を魅了する食器選びのコツを学びましょう。
木村文乃さんのインスタ写真はここが人気!
「そもそも木村文乃って誰!?」という方のために、木村文乃さんについてご紹介します!
木村さんは1987年10月19日生まれの28歳で、特技は乗馬、スキー、剣道(初段)。おっとりとしたイメージの彼女ですが、思っていたよりもアクティブなようです。
松坂桃李さんや菜々緒さんとの共演で、予想だにしない展開が話題になったドラマ『サイレーン』が記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。出演作品によって、様々な顔を見せる演技派の女優です。
まさに芸術!今話題の「ふみ飯」とは?
では、そんな彼女のインスタグラムアカウントがなぜ人気なのでしょうか。
彼女の投稿のほとんどは、「ふみ飯」と呼ばれる彼女の手料理が掲載されています。
ただの料理写真ならいろんな人が投稿していますが、彼女の写真は料理のクオリティもさることながら、「盛り付け」や「食器選び」がすごい!と女性の間で大人気なんです。
作られている料理は身近に感じるものが多いですが、投稿写真を見ると、思わず「すごい!」と声が出てしまうものばかり。一汁二菜を基本に、カラフルな料理が食器に綺麗に盛り付けられています。まさに芸術!
彼女の投稿を見た人の間では、「料理本を出して欲しい」という声が上がっているほどです。
料理が際立つ食器選びの極意
焼き鮭などの和食は和食器に盛られがちですが、あえてデザインのあるお皿に盛り付けることで食卓を華やかにしていますね。デザインも華やか過ぎず、鮭の色味を引き立てています。 また、備え付けのしそと卵焼きが良いアクセントになっていて素敵ですね。 普通なら、鮭とご飯とお味噌汁で終わってしまいがちですが、赤い小鉢やオレンジを添えることで、全体的な色味のバランスもばっちりです!
こちらは、逆に和食器に盛られているパターン。とは言っても、動きのある面白い形をしています。ただの楕円形のお皿に盛り付けるより、こういった特徴のあるお皿を使うことでお客様の目を引きつけるでしょう!
また、おさかな料理に合わせて箸置きもマンタにするなど工夫されています。女性はこういう細かいところまでよく見ていますよ。
お次は、「和メリカン」と名付けられているこちらのメニュー。和食とアメリカンの融合したメニューですね。 アメリカンなメニューは、ポップなデザインのお皿に盛り付けると見ていて楽しいですね。気分も明るく元気になります! 打って変わって、和食のメニューは主張しすぎず小鉢に綺麗におさまっています。この和食たちが逆に、主役のアメリカンを引き立てるいい脇役になっています。 バラバラになりがちなメニューですが、お皿の選び方一つで綺麗にまとまっていますね。
お次も「和メリカン」ですが、こちらは和食部分にも遊び心のある食器選びですね。
あえて、アメリカンの部分に濃い色のお皿を持ってくることで主張を抑えています。しかし、ただ抑えるだけでなく、花柄の可愛いデザインで控えめに主張しています。
そして和食部分は、カラフルな縁やデザインのある小鉢を使うことでアメリカンと対等な関係を築いています。
しかし、ここで重要なのはイチゴの存在!あるなしでだいぶ印象が変わります。赤い色1つ加えるだけで食卓が華やかに変身していると思いませんか。
こちらは、デザートメニューの写真。 デザートといえば、白い大きなお皿の中心にデザートが盛られ、そのまわりにカラフルなソースでデコレーションされているものが、おしゃれの主流になっています。 しかし、この木村さんの写真を見ていただければわかると思いますが、丸太に見立てられたこのお皿の方が、おしゃれで身近な感じがしませんか? 無理に凝ったりしなくても、お皿のチョイスで雰囲気はガラッと変わるんです!
一段とカラフルなメニューですね。でも、お互いが主張しすぎてないと思いませんか?
こちらも、お皿のチョイスで雰囲気が変わる良い例ですね。
それぞれのメニューはカラフルなもので主張が強いですが、お皿を淡い単色やガラス製のものに変えることで主張を抑えています。しかし、ただ抑えるだけでなく料理を引き立てる良い役割を果たしています。
白いお皿ではなく、あえて淡い単色のお皿に盛り付けることで全体的なバランスも良く取れていますね。
全体的に彩りの綺麗なメニューですね。なんといっても、その彩りを支えているのが小鉢の乗ったお皿です。 カラフルな料理を盛り付けるお皿は、控えめな色、デザインのものが選ばれがちですが、こちらはあえて柄物を使用しています。しかし、小鉢に盛ってから柄物のお皿にのせているため、小鉢がクッション代わりとなって丁度良いバランスを作っています。 この小鉢の使い方は、和洋中問わず活用できるのではないでしょうか。
こちらは全体的に落ち着きのある写真ですね。今まで紹介した写真のように、カラフルな小鉢やお皿などを使えば、このメニューも色とりどりの華やかなものになるでしょう。でも、おしゃれなだけでなく、ほっとしたいというお客様もいると思います。
そんなときこそ和食器の出番!色の強い食材も見事に主張を抑えてくれます。今回度々写真に出てきたいくらですが、口の狭い小鉢に盛り付けることで、赤い色が見事に周りに溶け込んでいます。
まとめ
お皿1つで料理全体の印象がガラッと変わるのがお分かりいただけましたでしょうか。
彩りの基本「赤、緑、黄色」が揃っている料理の写真は、人の目を引きつける鮮やかなものでしたが、この三色が揃っていなくてもメインのお皿や、小鉢で人の目に十分インパクトを与えられるのも分かっていただけたかと思います。
要は、どんな料理でも見栄えを良くしたいなら、盛りつけ方と食器選びが重要だということです!お客様に「また来たい!」と思っていただけるように、ぜひ、お皿選びにもこだわってみましょう。