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2020年に東京オリンピックを控えていることもあり、都内は再開発ラッシュに沸いています。今年に入ってからも新宿NEWoMan(ニュウマン)、東急プラザ銀座、そして東京ガーデンテラス紀尾井町など、話題の商業施設が続々とオープンしています。

新しい商業施設は興味や関心を集めるため、オープン直後から多くの人が集まります。さらにこの新たな人の流れをきっかけに、近隣エリアの活性化にも繋がることが考えられます。

今回は注目の商業施設や、人気店の出店を機に新たな人の流れが出来たケースなどを踏まえて、これから出店するのにオススメなエリアを紹介します。


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2020年に向け賑わう個性豊かな街。ポイントはその地に根ざした風情と文化にあり

それでは、新たな複合市街地としてリニューアルが始まった【赤坂】、上野東京ラインによりアクセスが簡単になった【上野】、風情ある景色が密かな人気を獲得している【蔵前】など、気になる話題のエリアに注目していきましょう。

 

1:話題のスポットが続々とオープン。ビジネス街だけではない特徴を持つであろう【赤坂】。

?櫻子?さん(@kyoto_1986)が投稿した写真

時代とともに様相を変えつつも常に華やかな街、赤坂。今年2016年の7月末には「グランドプリンスホテル赤坂」跡地に「東京ガーデンテラス紀尾井町」がグランドオープンし、「オフィス、住宅、商業施設」からなる複合市街地として注目を集めています。

そして都の指定有形文化財にもなっている「旧グランドプリンスホテル赤坂 旧館」は「赤坂プリンス クラシックハウス」としてブライダルやパーティーを開催する施設へとリニューアルしました。

赤坂といえば、ビジネスの街のイメージが強いかもしれません。しかし、今後は話題のスポットとして多くの人が集まることにより、新たな人の流れが生じることでしょう。

 

2:文化の街としても注目が集まる【京橋】。

丸の内や大手町に近いこともあり、都内でも有数のビジネス街のイメージが強い京橋。その一方で昔ながらの老舗も多く、江戸の趣を随所に感じられるエリアでもあります。また、およそ100を超えるギャラリーや骨董美術商が立ちならぶ「東仲通り」は、「京橋美術骨董通り」とも呼ばれており、現在でも多くの古美術愛好家で賑わっています。

この京橋エリアには、高層のオフィスエリアと低層の商業エリアからなる複合施設「京橋エドグラン」が2016年11月15日にオープン予定です。赤坂同様、オフィスアワーの平日とは違った、新たな人の流れが期待できます。

京橋はビジネス街という場所柄、平日のランチタイムを狙ったテイクアウト系の店舗が非常に多く、美的感度が高い人も多く集まっているため、大人の知的好奇心を刺激する店舗がウケるかもしれませんね。

 

3:上野東京ラインの開業により、アクセスしやすくなった【上野】。

LSVさん(@oftonik0917)が投稿した写真

2015年3月にJR常磐線、宇都宮線、高崎線の各線と東海道線を結ぶ上野東京ラインが開業。これにより、都心部を通り抜けて栃木・群馬県方面と神奈川県方面からの行き来が乗り換えなしで可能となりました。これを受けて、上野観光連盟は、東海道線沿線の自治体と連携しながら、このエリアへの大々的な集客に取り組んでいます。

このエリアには公園や動物園などのレジャースポット、また旅行や帰省時に駅を利用する人が多いことから居酒屋、カフェが数多く出店されています。

また、上野エリアといえばアメ横(アメヤ横丁)。リーズナブルな雑貨店やアパレルショップが軒を連ね、御徒町はダイアモンドが卸値で買えるなど格安宝飾品の街として知られています。ただ、どこを見ても同じような店が並んでいては意味がありません。話題性のある商品を充実させることがセールスポイントになるのではないでしょうか。

 

4:今後はよりクリエイターの活動拠点になる【原宿】。

ファッションだけでなく、文化や食べ物のトレンド発信地として注目されている原宿。表参道から一本脇にそれたキャットストリートでは、来年春にオープン予定の新しい商業施設のために再開発事業が進んでいます。この施設は商業と住宅の複合施設になり、賃貸住宅の一部をクリエイターのシェアオフィスとして貸し出す予定になっています。

クリエイターたちが活動拠点として利用するようになれば、従来は買い物の街といったイメージだった原宿が、新たな人の流れを受けて、打ち合わせやコンペ、レセプションなどに対応する空間の需要が増えることが予想されます。元々、カフェが多いエリアですが、クリエイターたちのノマド的なニーズが増えることを考えると、Wi-Fi完備はマスト条件になるでしょう。

 

5:清澄白河に続くブレイク?風情がある【蔵前】が世界的にウケている。

2012年の東京スカイツリーの開業にあたり、一気に注目度がアップした下町エリアの1つ、蔵前。それまでは、あまり注目されることも少なかった蔵前ですが、江戸時代には米蔵が立ち並んだ風情ある地区でした。この下町風情が外国人観光客にもウケており、数多くの方が訪れているのです。

2016年2月にはサンフランシスコ発祥のクラフトチョコレート会社『ダンデライオン・チョコレート』が、初の海外進出1号店『ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前』を、この蔵前にオープンさせたばかり。このほか、古民家や倉庫を改装した、オシャレなカフェやギャラリーも増えてきています。サードウェーブコーヒーのトレンドの先駆けとなった『ブルーボトルコーヒー』のオープンで一気に注目を集めた清澄白河のようなブレイクが起こる可能性も大いにあります。

 

6:ファミリー層が多い【二子玉川】には、個性を打ち出した店舗を。

@natsumi_ootaが投稿した写真

近年、タワーマンションやショッピングモールなどの増設に加え、楽天本社の移転などにより、勢いのある二子玉川エリア。ファミリー層が多く住むことから、ベビーカーを利用する主婦層にも配慮された施設が多く、平日であっても休日に引けをとらない賑わいをみせるのがこの街の特徴でもあります。

駅周辺の開発も進んでおり、散策エリアは徐々に広がってきています。意外にもカフェや居酒屋よりもテイクアウト店舗が多く出店しています。駅周辺も含め、十分な店舗スペースやリーズナブルな値段設定でファミリーに優しいレストランや隠れ家的な店舗など、個性を打ち出した出店が狙い目かもしれません。

 

 

まとめ

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東京は新しい施設のオープンや、これまでにあった商業施設のリニューアルなど、着々と開発が進んでいます。とはいえ、単純に「盛り上がっているから」という理由で出店する前に、何故そのエリアなのか、という理由を今一度考えて慎重に選びましょう。

そのためにも、それぞれのエリアに集まる人の特徴や周辺との関係から、どんな店舗が望まれているのかを見極め、最適なエリアを見つけることから始めてはいかがでしょうか。


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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。