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飲食店やサロンなどのお店がWebで集客をする方法はたくさんあります。アプリ、ホームページ、メルマガなどが考えられますが、その中のひとつ、LINE@はLINEの利用者が増加していることもあり、知名度も増加の一途を辿っています。

しかし、「LINE@を導入しているお店は増えてきているものの、実際にはどんな風に活用していけばいいのかわからない」といった疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。今回はLINE@の特徴から導入方法、効果的な使い方、成功事例まで幅広くご紹介します。


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1. そもそもLINE@って何?

LINE@とは、簡単に言うと会社や事業者向けのLINEアカウント。店舗の魅力などをお客様に発信していくための機能をメインとしたツールをイメージするのが適切です。

 

メルマガよりも集客に適している理由

メールマガジンは店舗運営者なら一度はやったことがある・検討したことがあるのではないでしょうか。しかし、メルマガはお客様の元に届いたとしても、開封率が低ければ効果は発揮できません。いつしか溜まるだけになってしまったメルマガは、読まれることの方が少ないと言われています。だからこそ、不安定な要素が強いメルマガに予算や労働力を投下するのは、今後さらに難しくなっていくかもしれません。

一方でLINE@では、毎日使うLINEのトーク欄やタイムラインにお店の情報が流れます。お客様は友達や家族からのメッセージを見るような感覚で、”ともだち”登録したお店からのお知らせをチェックすることが見込まれます。

 

プランの種類

LINE@には無料のフリープラン(月額0円)、ベーシックプラン(月額5,400円)、プロプラン(月額21,600円)の3つのプランがあります。月にかかる料金によって、メッセージが送れる回数、友だちの登録数、タイムラインの投稿数に制限が出てきます。

LINE@を集客のメインツールにしたい場合は、タイムライン投稿数が無制限で100,000人までの友だち登録ができるプロプランの検討をしてもいいかもしれません。しかし大きな予算を割くことができない、あくまでサブツールとして使うという考えでしたら無料のフリープランから始めてみたらいかがでしょうか。

 

2.初心者でも簡単な基本的な使い方

LINE@の運用方法は、パソコンの管理画面とLINE@の専用アプリからのアクセスの2種類。そして、LINE@に登録するためには、LINEアカウントが必要です。運用者は管理ページからお客様へのメッセージ配信や効果測定ができます。操作方法も簡単なので、運用の負担も最小限に抑えられます。

また、利用にあたってはLINE@事務局の審査が必要になり、その審査には約10営業日もの時間を要します。まずは、LINE@のホームページから、応募しましょう。

 

3.メッセージだけじゃない使い方

クーポンを送ることができる

LINE@では、トーク画面からお客様へ自由なタイミングでクーポンを送ることができます。例えば、新しくともだち登録がされた時や、季節の新メニューの提供が始まったタイミングなどでドリンク1杯無料、サイドメニュー1品プレゼントなど、お店によっていろいろなバリエーションが考えられます。

 

予約受付ができる

LINE@ではともだち登録をしているお客様と1対1のトークをすることができるため、直接お客様から予約を受け付けることができます。

LINE@であれば、お客様は要望を自分の言葉で伝えることができます。お店側もお客様がどんなことを求めているのかをより分かりやすく理解できるため、サービスやメニューの説明もしやすくなるでしょう。

 

ターゲット分けをし、年齢層に合わせた情報を送れる

これは「ターゲティングメッセージ」と呼ばれる機能で、月額21,600円のプロプランの加入者のみが使うことができます。年齢層によってニーズは大きく変わってきます。例えば、20代と40代では趣味・食べ物・音楽などの嗜好も変わります。このように年代別に別々のメッセージを送ることができるのです。

そんな年齢層の違いをふまえながら、より効果的に集客をするためにターゲティングメッセージを送ることができるのです。

 

4.LINE@を使った成功事例

雨の日限定のクーポン配信で、客足を確保できた

雨や雪の日、「いつもより客足が少なくなる」店舗を運営しているうえで嫌でも感じる瞬間があるのではないでしょうか。お客様の立場になって考えてみれば、そんな憂鬱になりがちな雨の日でもついつい行きたいと思うようなクーポンがあると、嬉しいものです。

実際に雨や雪の日の限定クーポンを配信し、客足やリピート客の確保につながっているお店は数多くあります。クーポンの種類はたくさん考えられますが、たとえば「会計時に見せるだけで割引になるクーポン」、「何かメニューがひとつサービスされるクーポン」など、お客さんの反応やお店の状況によって考えてみるといいでしょう。

 

通常配布のクーポンを抽選にしてみたら来店者数が増えた

毎週末に全員利用可能のクーポンを、ある時だけ抽選にしてみたことで、クーポンの開封率が上昇したという事例もあります。

抽選にした場合、全員がクーポンを受け取れるようになるわけではありません。しかし抽選のクーポンが届くことで、試しに開封してみようという気持ちにお客様はなるかもしれません。さらにそこで抽選に当たったとしたら、嬉しいもの。「せっかく当たったんだから、お店に行ってみよう」なんて気持ちにつなげることもできますね。

 

気軽に使えることで、問い合わせ件数が増えた

LINE@の大きな特徴は、1対1でお客さんと向き合えること。お問い合わせの敷居が高く感じられるようなお店でも、LINE@を使うことで問い合わせ件数が増加したケースもあります。

お問い合わせ件数が増えるということはつまり、自社サービスを使っているお客さんの悩みや、普段の使い方をリアルに聞ける大きなチャンスも同時に得られるようになることでもあります。これにより、お客様により寄り添った接客が可能になるのです。

 

5.お客さんが離れかねない!守るべき注意点

これまでの解説を読む限り、一見便利な機能がたくさん含まれているLINE@。しかし、多くの注意点があります。気をつけて使わないと、逆効果になってしまうことも……。

 

メッセージを何度も送るのは禁物!

LINE@を通して、集客を狙う時に登録者に何度もメッセージを送ると、”ともだち”を解除されてしまう可能性があります。人間、何度もメッセージが送られてくると、しつこさを覚えるもの。そこからお客様にブロックされてしまえば、LINE@の意味がありません。お店の最新情報やクーポンなどを送るタイミングで適しているのは、一般的に週に1〜2度ほど。「思い出した頃に来る」というペースがちょうどいいと言われています。

また、メッセージの長さや読みやすさにも注意が必要です。文章が長すぎると、お客様はうんざりしてしまうかもしれません。メッセージをきっかけに「お店に行きたい!」と思わせるためには、シズル感のある写真を添えたり、適度に絵文字を入れたり、文章を簡潔にするといった工夫が必要です。

 

6.注意点を踏まえながら上手にLINE@を使おう

LINE@を使うことで、低予算ながらたくさんの集客をすることが可能になります。普段使っているLINEと使い方も似ているため、LINE@を利用するのが初めての方でもすぐに慣れることでしょう。

しかし、メッセージの書き方や送り方に注意をしなければ、せっかくそれまで獲得していたお客様でさえも逃しかねません。使い方に十分気をつけながら、LINE@で賢く集客を始めてみてはいかがでしょうか。

 

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magazine 編集部

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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。