サロン運営でついつい陥りがちなのが、メニュー設定での失敗。こだわりの詰まったメニューをあれもこれもと設定すると、お客様は「結局どれがいいの?」と迷ってしまいます。
この背景には、「ひとりでも多くのお客様を大切にしたい」という思いがあることでしょう。だからこそ、ここで求められるのは“お客様の年齢”や“お客様のお悩み”をもとに設定した、適切なメニューです。そのメニューを選べばどんな結果が得られるのかを明確にすれば、「私にぴったりのメニューだから、やってみよう」と確実にお客様を獲得できるはず。
今回は、集客に効果的なサロンメニューの作り方をご紹介します!
リピーター獲得に向けた、サロンメニューの作り方
サロンに行きたいと考えるお客様は、それぞれ「美しくなりたい」、「悩みを解消したい」といった思いを持っています。そのような思いに応えられることをアピールしていけば、自ずとお客様は「また来よう」とリピーターになっていただけることでしょう。
サロンメニューの名前を決める
サロンメニュー名は、お客様が「自分に合うか」、「自分に必要なのかどうか」をイメージさせるうえで重要なポイントです。
たとえば美容室の場合、ただ「カット+トリートメント」だけでは、お客様の興味をそそることはできません。他店と変わらないネーミングに加え、このメニューを受けることで「何ができるのか?」「どんな人にぴったりなのか?」「どうなれるのか?」ということが分からないのです。
ここでお店独自の技術や特別なプランをもとにしたメニュー名を設定すれば、お客様は興味を抱き、来店のきっかけを作ることにもつながります。「なかなか集客につながらない……」というお悩みがある方は、今一度メニュー名やコース名を見直してみましょう。その際に気をつけたいのは、ターゲットとしているお客様の気持ちや美意識に刺さる言葉を使うことです。
小顔に見せたいお客様には「小顔見せカット」、カラーを繰り返したことによるダメージが気にかかるお客様には「ダメージ修正トリートメント」といったように、施術を受ける前から期待されるメニュー名で、お客さまの心をつかむネーミングにしましょう。
お試しメニューを作る
ひとりでも多くの方に足を運んでもらうための施策として、お試しメニューがあります。お試しメニューとは、正規のメニューよりは時間を短縮し、その分リーズナブルな料金設定にしたもの。既にある基本メニューを低価格で提供すれば、メニューにご満足いただけたお客様から「良かったから、今度来たら普通のメニューもお願いしよう」という次回来店のきっかけにつながります。
回数の決まったメニューを作る
せっかく来店したお客様を、たった一度きりで逃してしまうのは避けたいもの。サロンメニューの中には、複数回続けて初めて効果が現れるものもあります。そこでお試しメニューなどで実際にメニューを体験していただき、効果をお客様に実感させられれば、リピーターを獲得するチャンスになります。
リピーター獲得に向け、回数の決まったメニューを作りましょう。複数回通うことで料金などがお得になるコースのほか、「たった5回で○kg減!本気のエステメニュー」など、複数回の施術で効果が明確に出ることをアピールするメニューは、複数回通うことのメリットを提示できます。そうすれば、お客様は自然と「お得になるんだったら、受けてみよう」、「効果が回数で全然違うなら、たくさん受けたほうがいいかも」という思いからリピーターになっていただけるはずです。
ただし、効果を期待するメニューにおいては、どうしても結果に満足されないことも想定されます。その場合は、「効果が出なかった場合は返金します」、「数回無料で施術します」といった形で対応を行いましょう。
オプションメニュー
サロンでは単品メニューでもオーダーできますが、コースメニューも充実しています。ここへ、プラス1,000円でトリートメントやプラス2,000円でヘッドスパなど、オプションメニューを加えれば、メニューの種類が少なかったとしても、バリエーションを増やすことができます。こういったオプションメニューは事前予約が必要ないため、お客様に「こちらも一緒にいかがですか?」という形でおすすめできます。
その際には、お客様が「お得だからやってみようかな」と思わせる内容、そして500円といったワンコインの価格帯で定めるのがベストでしょう。
お客様からのニーズを調べ、効果的なサロンメニューを設定しよう!
数あるサロンの中から、自分のお店を選んでもらうためには、まずはお客様に興味を引いてもらえるメニュー作成と料金設定がなければ始まりません。現状の客単価を上げるためにも、お客様が追加しやすいオプションメニューを加えることができれば、売り上げはプラスになります。
そのためにも、クーポン雑誌やホームページなど、今トレンドになっているものをしっかりリサーチし、集客につながるメニュー作成などに生かせるヒントを探していきましょう。