日本に訪れる外国人旅行客の数を知っていますか?
日本政府観光局のデータによると、2017年の訪日客数は約2869万人、旅行消費額は4兆4161億円。また、日本政府は、東京オリンピックが開催される2020年までに、訪日旅行客を4000万人まで増やすという目標を掲げています。
今後も訪日旅行客はどんどん増え、多くのビジネスチャンスが舞い込んでくるはず。
一方で、課題となるのが「英語力」海外からのお客様に英語で質問されたり、注文されたとき、対応に困ってしまうこともあるかもしれません。
ここでは、簡単な英語のフレーズや、勉強方法をご紹介します。ビジネスチャンスを逃さないためにも、英語をマスターして外国人のお客様にも対応できるようにしておきましょう!
例文つき!まずは簡単なフレーズを覚えよう!
ここでは、飲食店でよく使われるフレーズを集めました。これらの例文だけでも、スムーズに対応できるようになるでしょう。
【入店時】
・いらっしゃいませ!
「Thank you for stopping in!」
この表現は、「ご来店ありがとうございます」という感謝の気持ちを込めた丁寧な言い方になります。カジュアルに「Hello!」や「Good afternoon!」、「Good evening!」と表現してもいいでしょう。
・何名様ですか?
「How many people are in your party/group?」
party/groupとは、「グループ、団体」の意味。また、「How many?」とシンプルに聞く形でもOK。
・禁煙ですか?喫煙ですか?
「Smoking or non-smoking?」
「Would you like a smoking or non-smoking table?」
・ご予約はされてますか?
「Do you have a reservation?」
・お席にご案内いたします。
「Follow me.」
「Follow this way.」
「I will take you to the seat.」
・待ち時間は○○分になります。
「It’s going to be about ○○ minutes wait.」
「Wait time is about 30 minutes. 」
・申し訳ございません。満席です。
「I’m sorry, but we are full right now.」
【ご注文を伺う時】
・メニューになります。
「Here is our menu.」
・お決まりになったらお知らせください。
「Please let me know when you have decided.」
・ご注文をお伺い致します。
「Are you ready to order?」
「May I take your order?」
「注文を取る・注文を受ける」はtakeを使います。“take your order”とワンセットで暗記しておくと良いでしょう。
・何かお飲み物を召し上がりますか?
「Would you like something to drink?」
・他に何かご注文はございますか?
「Can I get you anything else?」
「Would you like anything else?」
・ご注文は以上でよろしいでしょうか?
「Is that everything for now?」
・メニューをお下げしてもよろしいでしょうか?
「Excuse me. May I take your menu?」
・ラストオーダーのお時間になりますが、他にご注文はありますか?
「We’re taking last orders. Would you care for anything else?」
【お会計/お見送りの時】
・お支払はあちらです。
「Pay at the cash register.」
・現金でお支払されますか?それともクレジットカードですか?
「Would you like to pay by cash or credit card?」
・暗証番号の入力をお願いします。
「Please swipe your PIN.」
・申し訳ありませんが、こちらのカードはお取り扱いしておりません。
「I’m sorry,We don’t accept this card.」
・こちらのカードはご利用いただけないようです。
「I’m afraid your card has been rejected.」
上限に達してしまっているなど、何かしらの原因でカードが使えないときもあります。そんな時は、「I’m afraid〜=(残念ながら)〜だと思う」のフレーズを使いましょう。少し言いづらいことを伝えるときに、便利な表現です。
・〜〜お預かり致します。こちら〇〇円のお釣りです。
「out of 〜〜yen. ○○yen is your change.」
・ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。
「Thank you very much. Hope to see you soon!」
詳しくはこちら→「【飲食業必見!】外国人の接客に効果的なカンタン英語フレーズ5選(+α)」
隙間時間に!スマホアプリで英語を勉強しよう
英語学習のスマホアプリをダウンロードしておけば、通勤途中など、ちょっとした隙間時間に勉強することが可能です。
また、音声つきのものが多いところも嬉しいポイント。リスニングや発音を鍛えるのにも大いに役立つでしょう。アプリストアでも人気のオススメのものを3つご紹介します!
5crowns英会話
ダウンロード数、10,000にものぼる人気アプリ。なんと500ページ相当のテキストが、このアプリに凝縮されています。穴埋め問題や単語帳で学ぶことができるほか、自分の音声を録音・再生して発音をチェックしたり、Siriを利用して発話学習をしたりと「スピーキング」の強化にも役立つ機能が満載です。
監修者はホテル日航での勤務後、現在はホテル経営をしている、プロ。これさえあれば手軽に実践的な英語を身につけることができるでしょう。
接客英語アプリ
挨拶、販売、飲食、会計など、接客の時に使われる英語だけを厳選して収録。例文をタップするだけで、英語の音声が流れます。
勉強した内容はクイズ形式の確認テストで、身についているかどうかをチェックできます。楽しみながら復習できますね。
接客に使える!おもてなし英会話 -飲食店編-
レストランや喫茶店、ファストフード店をはじめとする飲食店での接客に特化した英語学習アプリ。それぞれの例文は、接客の流れに沿って会話形式で収録されています。
例文は、すべてネイティブスピーカーの方が読み上げているため、発音もしっかり押さえることができます。
本でがっつり!飲食店での接客英語を学ぼう
本を使った勉強は、自分に不足していると感じた部分を重点的に学習できるほか、書き込みもできるため「分からない部分をなくしたい」、「徹底的に復習したい」といった時の学習におすすめです。
ただ、多くの出版社がさまざまな英語の教材を発売しているため、どの本が自分に合っているのか迷ってしまいがち。今回は、飲食店の接客英語に特化した本をご紹介します。
レストランサービス英会話
接客の基本を押さえたフレーズが盛り沢山の1冊。席に案内する、注文を取る、会計をする、苦情処理をするなど、82ものシチュエーションが収録されています。
この1冊を丸暗記すれば、必ずあなたの力になるでしょう。
この一冊があれば大丈夫!飲食店が訪日外国人への接客力を上げる方法
接客英会話だけでなく、海外のお客様に対するマナーなども掲載。実際に外国人500人にアンケートを行っているので、海外の人が日本の飲食店にどういったことを求めているのかが分かります。
また、日本ではあまり意識することのないベジタリアンやイスラム教徒への対応方法なども、わかりやすく解説。「文化の違いからか、お客様に不快な思いをさせてしまった……」と悩む方や、「もっと相手のカルチャーを深く知りたい」と思う方にこそ読んで欲しい1冊です。
レストランの接客英会話
和食、フレンチ、イタリアン、中華、ファストフード……さまざまなシチュエーションで使える英語が学べます。レストランやホテルで英語研修を行っている著者が書いているため、実際に現場で役立つフレーズがたくさん掲載されています。
英文にはふりがながついており、英語に自信がない方も安心です。
英語メニューを制作しよう!
個人差もありますが、英語を習得するのは総じて容易なことではありません。
特に、メニューの説明は、少なくとも日常会話レベルの英語力がなければ難しいもの。そんなときは、あらかじめ英語メニューを用意しておけば、英語力に自信がなくても確実にオーダーをお聞きできます。
最近は、多言語のメニューを作成してくれるサービスも出てきています。英語力に自信がない時は、プロに頼んでしまうのが一番の得策でしょう。
多言語メニュー作成支援ウェブサイト
東京都が行っている無料で英語メニューを作ることができる、“他言語メニュー作成支援ウェブサイト”。12種類のレイアウトと、100種類の背景デザインから好きなものを選べます。
このサービスを使ってメニューを作ると、「外国語メニューがある飲食店検索サイト」にお店の情報を掲載でき、宣伝にも役立ちます。無料で使えるにもかかわらず、宣伝までできるなら、使わない手はありません。
「多言語メニュー作成支援ウェブサイト」公式ホームページはこちら
SmartMenu
「Smart Menu」はタブレット用の電子メニュー作成サービス。最大で13ヶ国語14言語に対応できます。もちろん、デザインテンプレートもカスタマイズ可能。お店の雰囲気にあったメニューが作れます。
また、セルフオーダーシステムやPOSレジアプリと連携させることができるので、注文を取る手間を省くことが可能です。
最初から完璧である必要なし!まずは英語を話す姿勢から
はじめから完璧に英語を話せる人は、なかなかいないもの。まずは、積極的に英語を話してみることが大切です。
たとえ流暢に話せなくとも、基本的な接客英語を押さえておけば意味は通じるはず。頑張ってコミュニケーションを取ろうとする態度は、お客様にも良い印象を与えるでしょう。
また、多少なりとも英語での対応ができるだけで、他店との差になります。『トリップアドバイザー』という世界各国の旅行者が使う口コミサイトなどで紹介されれば、集客にも役立つでしょう。
海外からのお客様を“おもてなし”できるよう、頑張って英語を学んでいきましょう。