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「定額制使い放題」でサービスを提供し、新しいビジネスモデルとして注目を集める「サブスクリプションサービス」。様々な業界に波及、し最近では飲食業でも取り入れられはじめています。

「定額制で本当に利益がでるの?」
「ユーザーばかりお得な気がするけど、店舗側にメリットはあるの?」

お得感を打ち出すことで、顧客からの人気を集める「定額制モデル」ですが、分からないことも多く、導入に不安を抱いている人も多いでしょう。そこで今回は、店舗経営者が知っておきたい「サブスクリプションサービス」の内容とメリット、飲食店における先行事例を紹介していきます。

 


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そもそもサブスクリプションサービスって?

ここでいう、サブスクリプションとは、「商品を継続的に購入し続けてもらうための仕組み」のこと。新聞や雑誌の「定期購読」をイメージするとわかりやすいでしょう。

近ごろでは、動画や音楽、ファッションなどさまざまな業界で「サブスクリプションサービス」が登場し、ビジネスモデルとして世に浸透しはじめています。

 

意外とある!飲食店向け「サブスクリプションサービス」

では、飲食店で「サブスクリプションサービス」を取り入れるにはどうすれば良いのでしょうか?ここでは、既に提供されている飲食店のサブスクリプションサービスとその事例を見ていきましょう。

月額980円で、アルコール1杯が毎日無料で楽しめる 「GUBIT」


出典:GUBIT

家飲みもいいけど、やっぱり外で皆と飲むのもいいーー。GUBITはそんなユーザーニーズに応える「定額制乾杯アプリ」。利用者は、月額980円(税抜)のプランを購入することで、加盟店のドリンクが「毎日1杯無料」になります。

“〜〜回まで“といった規定が多いサブスクリプションサービスですが、GUBITは毎日使えるのがポイント。飲食店を頻繁に利用するヘビーユーザーにお店を訴求できるのが魅力です。

1ドリンククーポンが手軽に届けられる新しい集客装置として、「GUBIT」を活用してみてはいかがでしょうか?サービスが開始されたばかりである今、初期費用や月額費用、ユーザー来店ごとの成果報酬といった負担をかけずに加盟することができます(2018年7月サービス開始)。新たなリピーター獲得に繋がるかもしれません。

「GUBIT」公式ホームページ

月額4,860円で毎月30杯までコーヒーなどが飲み放題 「CAFE PASS」


出典:CAFE PASS

CAFE PASS・30CUPSは、月額4,860円(税込)で、都内を中心に展開する提携店(主に個人経営の店舗が対象)のコーヒーや紅茶、カフェラテなどを毎月30杯まで飲めるサブスクリプションサービス。

提携店には、利用者が購入したドリンクの料金がそのまま還元されるので、店舗の利益を損なうことはありません。新規顧客の開拓や利用客の来店頻度の向上にも繋がるというメリットがあるでしょう。

また、都内中心で展開されているサービスではあるものの、地方のお店でも加盟できるそう。個人で経営されている飲食店の方は、ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか?

「CAFE PASS」公式ホームページ

月額定額制でランチをテイクアウトできる「POTLUCK」


出典:POTLUCK

「お昼はどこも混んでいてゆっくり過ごせない…」「毎日外食だと食べ過ぎてしまい健康的に気になる…」

そうした忙しいビジネスパーソンのランチタイムの混雑を解消し、健康な食事を取れるのが様々な飲食店のランチがテイクアウト可能なサブスクリプションサービス、「POTLUNCH」。

利用者側は月額料金30日間有効のチケット(4,800円〜12,000円、税抜)を購入することで、様々な飲食店のランチがテイクアウトできます。

店舗側は、掲載するメニューを決めて登録するだけで掲載でき、テイクアウトの予約受付が可能に。テイクアウト当日の朝には予約が確定するので、ピーク前に準備を行うことで、少ないオペレーション負荷で売上の向上が見込め、予約の取りこぼしを防ぐことが可能です。

また、掲載費用0円というのも、店舗経営者にとっては嬉しいポイント。広告費にお金をかけることなく、新規顧客層に接触することができるでしょう。

サービス開始前で事前登録受付中の「POTLUCK」。ぜひこの機会に、「ランチ商戦」に参入するのもありかもしれません。

「POTLUCK」公式ホームページ

 

すでに始まっている。「定額制」を導入する飲食店の事例

飲食店でもサブスクリプションモデルを用いたサービスを展開しているお店も出てきています。ここではその事例を見ていきましょう。

飲食店サブスクリプションサービスの草分け的存在「coffee mania」


出典:coffee mafia

飲食店に特化したデジタルマーケティング会社「favy」が運営するのが、「coffee mafia」。西新宿店と飯田橋店の2店舗を運営しています。

「coffee mafia」は、日本の飲食店で初めてサブスクリプションモデルを導入した店舗。「コーヒーが定額で1ヶ月飲み放題」になる会員券を販売。利用者はどちらの店舗でも、来店1回につき1杯まで無料で飲めるようになります。3,000円と6,500円の2つのサービスを設けており、3,000円の会員券はラージサイズのコーヒー、6,500円の会員券はコーヒーだけでなく全てのソフトドリンクが対象。

なお、コーヒーなどのドリンクメニュー以外は別途購入する必要があります。店舗側は、コーヒーなどの飲み放題券をフックに足を運んでもらい、フードなどを一緒に注文してもらうことで売上をアップを目指しているのです。

もうひとつのメリットは、月ごとの売上のムラを抑えられること。

たとえば、天気によってお客様の入り状況が変わったり、食材の仕入れ価格が変わったり、と飲食店の経営状況は外的要因によって左右されることが多いもの。安定的な売上があることは、飲食店を経営していくうえで大きなメリットとなるでしょう。

「coffee mafia」公式ホームページ

チェーン店ならではのメリットを活かしたサブスクリプションサービス「野郎ラーメン」

出典:野郎ラーメンプレスリリース

人気ラーメンチェーン「野郎ラーメン」では、スマホアプリを使ったサブスクリプションサービスを実施。「野郎ラーメンアプリ」上で、月額8,600円(税抜)のパスポートを購入することでラーメンが1日1杯無料で食べることができます。

同店は、関東で15店舗を構えるチェーンならではの特性を活かし、アプリで登録情報を取得。ユーザーの行動や嗜好といったデータを取得し、商品開発やマーケティングにいかせるというメリットがあります。

また、オーダーや決済などの手続きもアプリ上で完結するため、現場における確認や支払いの手間を省くことができ、人件費の削減にも繋がります。チェーン展開するお店は、特に参考になる事例でしょう。

「野郎ラーメン」公式ホームページ

 

サブスクリプションサービスで、お客様と “息の長い付き合い”を

店舗にサブスクリプションサービスを取り入れるメリットは 、「継続契約により、売り上げの安定が見込めること」。

しかし、サブスクリプションサービスのいいところはそれだけではありません。リピート客や新規顧客の獲得にも繋がりますし、サービスの特殊性から話題化しやすく、口コミを起こすことも可能です。

サブスクリプションモデルをうまく取り入れて、あなたのお店のファンを増やし、お客さまと “長くていい関係”を築いていきましょう!

 


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magazine 編集部

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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。