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新しく店舗開業をするとき、重要となるのは店舗の「コンセプト」です。コンセプトが定まっていない店舗は商品もターゲットも曖昧になってしまい、他の店舗と差別化を図ることが難しくなってしまいます。

他の店舗との違いがないということは、「この店に来たい!」と思ってくれるお客様を掴みにくいということです。では、どのようにコンセプトを設定すればよいのでしょうか?

今回は、主要カフェチェーンの企業コンセプトやサービスを比較しました。これらを参考に、自分の店舗の運営方法を定めていきましょう!

主要カフェチェーン5店の特徴を徹底比較!

それでは、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?

スターバックスコーヒー・ジャパン

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■公式サイト:Starbucks Coffee Japan – スターバックス コーヒー ジャパン

1971年、米シアトルで1号店をオープンしたスターバックスコーヒー。その後、現CEOであるハワード・シュルツ氏の入社により、アメリカをはじめ世界中に愛されるコーヒーショップへと成長を遂げました。

高品質のコーヒー豆を使用したドリップコーヒーや、人気のフラペチーノをはじめとする豊富なドリンクメニューと、居心地がよくセンスのある内装と音楽の店内、そして常に笑顔でお客様を迎えるスタッフの接客パフォーマンスが人気の鍵となっているようです。

街中でコーヒーを飲むアメリカ文化にならって、中にはイートインスペースを設けていない店舗もあるほど、テイクアウトサービスが充実しています。サンドイッチや、クッキー・スコーンなどのフードが用意されていますが、しっかりと食事をしたい方には少し物足りないかもしれません。

【主なデータ】
★店舗数……1,034店舗(うちライセンス店舗48店舗)
★コーヒーの価格……ドリップコーヒー ショートサイズ¥280(2杯めは¥100)
★喫煙席……なし(全店全席禁煙)
★WiFi環境・コンセント……使用可(要登録)
★企業コンセプト……人々の心を豊かで活力あるものにするために—ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから

タリーズコーヒー

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■公式サイト:TULLY’S COFFEE

1992年に、米シアトルでオープンしたコーヒーショップ。最高品質のアラビカ種のコーヒー豆を使用し、味にこだわりのあるお客様にも大満足のコーヒーを提供しています。

暖色で統一した店内の内装は温かみのあるカントリー調でありながら、都会の街並にも似合うモダンさも見せる内装となっています。近年ではオフィスや病院内に多くの店舗を構えるようになったことからも、そのゆったりと落ち着ける雰囲気が好感を得ていることがわかります。

フードメニューも充実しており、サンドイッチやクッキーなどの軽食はもちろん、パスタやパンケーキなどのボリュームのあるメニューも充実。タンブラーやマイカップ持参、タリーズカード利用で割引してもらえるなど、嬉しいサービスもあります。

【主なデータ】
★店舗数……約500店舗
★コーヒーの価格……本日のコーヒー ショートサイズ¥310(2杯めは¥150)
★喫煙席……あり(店舗によって異なる)
★WiFi環境・コンセント……使用可(店舗によって異なる)
★企業コンセプト……一杯のコーヒーを通じて、「お客様」、「フェロー(従業員)」、「社会」に新しい価値を創造し、共に成長する。

ドトールコーヒー

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■公式サイト:ドトールコーヒーショップ

コストパフォーマンスが抜群の、国内大手コーヒーチェーン店。ボリュームもあり、素材にもこだわった「ミラノサンド」はロングセラー商品です。モーニングやランチに利用する方も多いのではないでしょうか?

14時からはお得なケーキセットも利用することができ、ちょっとひとやすみをしたいときにもぴったり。ルエル・ドゥ・ドゥリエールから仕入れて販売していたこともある、ミルクレープはドトールコーヒーの隠れ名物となっています。

低価格ながらも厳選したコーヒー豆とこだわりのマシンを使用し、おいしいコーヒーとくつろぎの空間を提供しています。

【主なデータ】
★店舗数……1,106店(直営店176店、FC930店)
★コーヒーの価格……ブレンドコーヒー Sサイズ¥220
★喫煙席……あり(店舗によって異なる)
★WiFi環境・コンセント……使用可(店舗によって異なる)
★企業コンセプト……一杯のおいしいコーヒーを通じて、お客様にやすらぎと活力を提供する。

上島珈琲店

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■公式サイト:上島珈琲店 – UESHIMA(ウエシマ)COFFEE HOUSE

まるでタイムスリップしたかのような気分が味わえる、昔ながらの喫茶店をイメージして店舗作りをしています。日本の喫茶文化を大切にしたいという思いをこめた、大人のためのコーヒー店です。

フランネル素材のフィルターを使用し、コクがありながらも舌触りが滑らかなネルドリップのコーヒーや、一度抽出したコーヒーをさらに新しいコーヒーで抽出した「ダブルネルドリップ」のコーヒーを使用したミルク珈琲など、手間を惜しまずにつくるコーヒーを提供しています。

ボリュームのあるサンドウィッチや、デザートも用意されており、コーヒーといっしょに楽しむこともできます。

【主なデータ】
★店舗数……118店
★コーヒーの価格……ネルドリップブレンドコーヒー Sサイズ¥360
★喫煙席……あり(店舗により異なる)
★WiFi環境・コンセント……使用可(店舗により異なる)
★企業コンセプト……一人でも多くの人に、一杯でも多くのおいしいコーヒーをお届けしたい

サンマルクカフェ

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■公式サイト:サンマルクカフェ

チョコクロをはじめとする、焼きたてパンを食べることのできるベーカリーカフェ。生地の成形から焼成はもちろん、サンドウィッチやデザートもすべて店内で手作り。バターをたっぷりと使用した生地を遠赤外線型のオーブンで焼き上げ、ふんわりとしたパンに仕上げています。

1杯216円という価格にも関わらず、日本人の好みに合わせたコクと酸味の、こだわりぬいた1杯だてのコーヒーをいただくことができます。お得なランチセットやモーニングセットもあり、お腹が空いているときに駆け込みたいカフェです。

【主なデータ】
★店舗数:非公開
★コーヒーの価格……ブレンド Sサイズ¥216
★喫煙席……あり(店舗により異なる)
★WiFi環境・コンセント……使用可(店舗により異なる)
★企業コンセプト……私たちはお客様にとって最高のひとときを創造します

「お客様のために何ができるか」を考える

今回は5店舗のカフェチェーンの運営コンセプトとサービス・商品を紹介しました。それぞれ違う顧客ターゲットや商品、店内の雰囲気ではありますが、共通するのは「お客様によりよい時間とコーヒーを提供したい」ということ。

自分がお客様だったら、どのような店舗が嬉しいのか?ということを考えれば、自然によいサービスのできる店舗づくりができるのではないでしょうか?

人気カフェチェーン店のサービスやコンセプトから、自分の店舗に参考になる部分を見つけ、活かしてみてくださいね!

※掲載している店舗数・商品情報は2015年6月現在のものです。詳細は各店舗にお問い合わせください。

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magazine 編集部

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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。