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「店舗で音楽を流すときに普段使い慣れている音楽サービスを利用したい」という店舗経営者の方は多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、店舗でSpotifyは使えません

Spotifyだけでなく、Apple MusicやAmazon Music、AWAなどの個人向け音楽サービスも店舗などの商用空間では利用できず、YouTubeなどの動画サービスも同様に利用できません。店舗での音楽の無断利用には実際に法的措置も取られているためご注意ください。

以下に、著作権の問題と具体的な解決方法を解説します。

◆ Spotifyとは?

Spotifyは、全世界で数億人が利用している音楽のサブスクリプションサービスです。

アカウントを作成することで簡単に音楽の再生ができ、無料プランでの利用も可能なため非常に人気があります。無料プランでは広告が流れるなどの制限がありますが、有料プラン(980円~)に加入することで制限なく自由に聞けるようになります。

また、パソコン、スマートフォン、タブレット端末など、さまざまなデバイスで利用できます。デバイスをスピーカーに繋ぐことで、大音量で再生することも可能です。Spotifyは日本だけでなく、世界中のアーティストによる数千万曲の音楽が聴き放題です。比較的、洋楽の比率が高く、海外の音楽が好きな人に最適です。

◆ Spotifyを店舗でBGMとして流せるのか?

Spotifyを個人で利用しているとそのまま店舗でも使ってみたいと思うかもしれませんが、最初にお伝えしたとおり、Spotifyは個人向けの音楽サービスのため商用利用はできません

下記のようにSpotifyの利用規約に「個人利用および非商業利用」のみと明記されています。

お客様が本規約 (その他の適用される契約条件を含む) を遵守することを条件として、弊社は、Spotify サービスおよび本コンテンツを個人利用および非商業利用することができる、限定的、非独占的、取消可能な許可 (以下総称して「アクセス」) をお客様に付与します。
(Spotify利用規約「3. Spotify サービスの利用」より引用)

◆ 個人向け音楽サービスの権利の問題

Spotifyだけでなく、Apple MusicやAmazon Music、AWA、LINE MUSICなどの個人向け音楽サービスが商用利用できない理由は、これらのサービスは個人利用のための権利処理しかされていないためです。

音楽には、著作権以外にも原盤権と呼ばれる著作隣接権など様々な権利が発生しますが、音楽配信サービスの場合、それぞれに対して基本的に許諾が必要となってきます。しかし、個人向け音楽サービスは個人利用の許諾しか得ておらず、商用利用の許諾を得ておりません。さらに、商用利用の際に発生する著作権(演奏権)の処理もしていないため、店舗などで商用利用をすると不正利用となってしまうのです。

同様にYouTubeなどの個人向け動画配信サービスも個人利用の処理しかされていないため、店舗での商用利用はできません。

◆ 不正利用に対する法的措置

実際に音楽の不正利用で法的措置となった事例を紹介します。

2019年、福岡市内の飲食店に対してJASRACが訴訟を起こし損害賠償の判決が出ました。当該店舗ではBGMの著作権侵害行為が繰り返され、JASRACは店舗に対し書面、電話、訪問などによって何度も警告しましたが、無許諾利用は続けられ、さらに民事調停が申し立てられても出頭しませんでした。その後、訴訟に進んだ結果、被告に対し約40万円の損害賠償と差し止めが認容されました。
(参考元:https://www.jasrac.or.jp/smt/release/19/191126_1.html

このように損害賠償だけでなく、店名も公開されているため、店のイメージダウンに繋がってしまいます。

◆ 店舗向けBGMサービスの存在

そこで注目を浴びているのが、店舗向けBGMサービスの存在です。店舗向けBGMサービスは商用利用に関する権利処理をしているので、著作権などの問題を気にする必要がありません。

昔は有線放送などのケーブルを使った利用が中心的でしたが、今はアプリを利用して提供するサービスが多数出てきており、好みに合わせて選ぶことが可能です。

◆ 店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」

店舗向けBGMサービスのおすすめは「モンスター・チャンネル」です。

モンスター・チャンネルは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末で簡単に始められるため、個人向け音楽サービスのように気軽に利用できます。全世界の500万曲の中から店舗利用に適したチャンネルを1,000以上用意しているため、店舗の業種や業態に合わせてBGMを選択することが可能です。

また、権利についてもJASRACと提携しており、利用料の中に権利料が含まれているため安心して利用ができます。料金も従来の有線放送に比べて半額以下の金額です。

この機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。メールアドレスだけで14日間の無料トライアルができるため、ぜひお試しください。

◆ Spotifyは店舗で利用できないので気をつけよう

Spotifyの商用利用について解説してきました。

音楽の不正利用には大きなリスクがあるため、気軽に正しく利用できる店舗向けBGMサービスを利用することで、安心して健全な店舗の運営を行いましょう。

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magazine 編集部

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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。