monstar.ch

ワーキングマザーが増えている昨今。仕事に育児に追われて自分のことはいつも後回しで、たまには「美容室でリフレッシュしたい!」というママも多いでしょう。

そうは思っても、美容室はカットにカラーにと施術に時間が掛かるため、子どもを連れて行くことのハードルは高いもの。また、「子どものお世話を頼める人がいないから、なかなか美容室に行けない」というママたちも多いはずです。

そんなママたちに「あったら便利!」と喜ばれるのが「キッズスペース」。子どもが遊んでいるそばで施術を受けられるため、目が届く安心感から、最近ではキッズスペースが設置されている美容室を選ぶママが増えています。また、カフェや本屋さんなど、他の業態でも設置店舗は右肩上がりとなっており、そのニーズは高まる一方。 

そこで今回は、美容室を例に、子連れママ層を取り込みたい店舗オーナーのための「子どもが楽しめるキッズスペースのつくり方」をご紹介します。もちろん、美容室だけでなく、カフェやネイルサロンでも応用できる内容なので、ぜひ、参考にしてみてください。

 


従来の有線放送に比べてコスパが高い店舗BGMアプリ モンスター・チャンネル

 

「キッズスペース」をつくり、ママに優しい店舗で集客を狙おう

キッズスペース完備の美容室が増えてきている理由は「近くに子どもを預けられる人がいないけど美容室に行きたい」というママたちのニーズに応える美容室が多くなったからです。
 
キッズスペースとは、店内の一部分におもちゃや絵本、室内遊具などを用意し、子どもが楽しんで遊べるスペースのこと。キッズスペースを設置する際には必ずしも保育士を確保する必要はなく、気軽につくることができます。注意すべきポイントを押さえ、場所さえ確保できれば、手の空いたお店のスタッフが子どもの対応をするのが可能なことから、どの店舗でもキッズスペースを設置できるのです。

意外と簡単!キッズスペースのつくり方とポイント


それではさっそく、キッズスペースの作り方とポイントをご紹介していきましょう。

キッズスペースのつくり方は、簡単にまとめると下記のような手順になります。

    1、 店の広さやスタッフの人数に応じて広さを決め確保する。
    2、 床にマットを敷いて裸足で遊べるようにする。
    3、 おもちゃや絵本などを用意する。

 
キッズスペースは子どもだけで遊ぶスペースです。ママたちが安心して施術を受けるためのポイントがいくつかありますのでくわしく説明していきます。

キッズスペースをつくる時のポイント

▼ 1:ママやスタッフの目が届きやすい場所に設置すること
まず第一に、目の届きやすい場所にすること。なにかあった際すぐに対処できるよう、ママやスタッフの視界に入る範囲にキッズスペースを設置するようにしましょう。

また、子どもたちは楽しくキッズスペースで遊んでいるとはいえ、ママの姿が見えないと不安になります。それはママにも言えること。

本棚など背の高い物の影で子どもが隠れてしまうこともあり、そうした死角で子どもが危険な遊び方をしているかもしれません。こういった問題を解消するために、子どもの目線になって店内を見回ってみるのもいいでしょう。

また子どもの不安を解消するためにも、スタッフがキッズスペースを通ったときに、ママの施術の様子を話したり、ママにも子どもの様子を伝えるなど、常に両者が気にかけ合える環境をつくることで安心感が増すでしょう。

▼ 2:安全、安心して遊べる場所であること
硬い積み木やステンレスなどのおもちゃは、子どもが投げたり、踏んだりしてケガをしてしまう危険性があります。

そういった理由からスポンジやウレタンといった柔らかい素材や、角が尖っていない丸みがあるおもちゃを選ぶのが大事なポイント。また、誤飲を防ぐために子どもの口に入らない大きいおもちゃを用意しましょう。

他にも、机や棚の角で怪我をしないようにクッションテープを貼っておくことも大切。このような安全グッズは100円ショップで手に入れることができます。

また、子どもが帰った後、使用していたおもちゃは消毒しましょう。小さいころはなんでも口に入れてしまうこともあり、ほこりやバイ菌が気になるもの。清潔に保つことでママたちは安心して遊ばせることができるでしょう。

▼ 3:子どもの興味を引く環境であること
 そして、子どもが「ここで遊びたい!!」という気持ちになるような環境にすること。明るい色の物を多く取り入れ、人気のキャラクターを飾るなど子どもたちが喜ぶ工夫をしてみましょう。
 
キッズスペースは子どもだけの時間が長いため、ひとりでおもちゃの出し入れをしやすくすることが大切。子どもの遊びたいおもちゃが取れなかった場合、ママやスタッフがたびたび呼び出されることになります。

大きめの収納ボックスにラベリングをし、絵で片付けの仕方を描いておくなど分かりやすくしておくといいでしょう。また、おもちゃが散乱していると思わぬ怪我に繋がることがあります。スタッフがキッズスペースの近くを通ったときには散らかっていないか気にかけることも必要です。

もっと充実した設備にするなら、保育士さんに常駐してもらおう


費用に余裕がある場合は、託児のプロである保育士を雇ってもいいでしょう。たとえば、施術が2〜3時間と長くかかるときには、子どもたちも遊びに飽きてきたりお腹を空かせたりする場合も。

そんなときに資格のある保育士が子どもにしっかりつくことでママの不安も取り除くことができます。子どもがグズったからといって席を離れる必要がなく、安全面や子ども同士のトラブルに保育士が対応してくれるため、スムーズに施術が進みます。

また、保育士が常駐してくれることは「信頼感」をつくることにも繋がります。お店の告知をする際も「保育士常駐!子連れOK!」という宣伝文句だと説得力が増すでしょう。子連れママたちの興味を引くことができ、一度来てもらって納得してもらえれば、それ以降も安心して通うことができるので、保育士の活用は集客にも期待大です。
 

キッズスペースを設置して、子連れママに「束の間の休息」を

 近ごろは美容室だけでなく、本屋やネイルサロン、接骨院などでもキッズルームを完備しているところが増えています。「気軽に子どもを連れて行けるので便利」と感じているママたちは多く、それに応えようとしている店舗が増えているのでしょう。

そう考えると、今後はキッズスペースを設置する美容室も増えてくると予想できます。他の美容室と差をつけるにはキッズスペースが必須ですし、よりママたちが安心するスペースにする必要があるのです。

ただしあくまでもキッズスペースは子どもたちが利用するもの。大人目線の環境設定では子どもたちに受け入れられないキッズスペースとなってしまいます

「どのようなおもちゃや絵本が喜ばれるか」、「子どもたちの間で流行している物は何か」……意識して敏感にキャッチする必要があるでしょう。行くたびに違った遊びが用意されていると子どもたちも喜んでママと一緒に美容室に来るはずです。

 


従来の有線放送に比べてコスパが高い店舗BGMアプリ モンスター・チャンネル

 

monstar.ch
著者情報
magazine 編集部

magazine 編集部

店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。