癒し系BGMといえばこれ!環境音楽でヒーリング効果をあげるためのポイント

癒し効果を持ち、美容サロンやクリニックのBGMとして多く用いられている環境音楽。しかし、環境音楽は定義や特徴について一般的に認知されていないため、店舗BGMに取り入れたくてもどのような曲をピックアップすれば良いのか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、環境音楽の基礎知識を踏まえながら、環境音楽が聴いた人にもたらす効果などについてご紹介します。

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環境音楽とは?

「環境音楽(アンビエント・ミュージック)」とは、英国の作曲家、ブライアン・イーノが提唱した音楽のジャンルのことを指しています。この環境音楽は、集中して聴かせるというよりも、むしろその場に漂う空気のように存在することを目的としています。環境音楽を提唱したイーノは更にフランスの作曲家、エリック・サティによる「家具の音楽」から大きな影響を受けていることを明かしています。部屋の中に置いてある家具は日常生活そのものを妨げないように、意識的に聴かれることのない音楽を目指して書かれた「家具の音楽」は環境音楽の祖なのです。

日本では、川のせせらぎの音や風が木々を揺らす音など、自然の中にある様々な音を音源化したものを環境音楽と呼ぶ傾向もあります。つまり、環境音楽は自然な聴取体験によってリラクゼーション効果を促す音楽なのです。

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環境音楽の特徴、商業施設での用途

イーノの作品、「Music for Airport」はタイトルにもあるように、空港でのBGMを想定して作られています。この楽曲は一部の人にとって恐怖になるであろう、飛行機に搭乗する際のストレスや緊張感を和らげる効果を持っています。それは環境音楽が、日常の中に埋没するほど周りの雰囲気にとけ込みながらも、自然とその場にいる人の耳に入ってくる特徴を持っているからこそなのです。ふわりと鼻先をかすめて初めてその存在に気付く、フレグランスのような音楽とでも言えるでしょうか。実際にこの「Music for Airport」はロビーのざわめきと混じり合うことを前提としつつ、搭乗アナウンスは問題なく聞こえるようにもなっています。

また、環境音楽はシンプルで静かな音の要素をゆるやかに変化させていくという特徴もあるため、リラクゼーション効果も絶大です。落ち着いた状態で作品を鑑賞する画廊や、リラックス目的でお客様が訪れるサロンにも適しています。受診のため病院を訪れた方が持つ不安感を和らげるために用いられることも多いのが、環境音楽ならではの特徴です。

その他にも、最近では福祉施設にも環境音楽が取り入れられています。多くの人が共同生活を送る環境において、主張し過ぎない環境音楽は快適な環境を作り出しています。

 

くつろぎの魔法、BGMの「アンビエント効果」を探る

Relaxed woman listening to the music with headphones lying on the grass

環境音楽のもたらす心理効果は「アンビエント効果」と呼ばれ、聴いた人をリラックス状態にさせています。人は安静にしている、リラックスしている状態の時にα波という脳波が出ていることが調査で判明しています。α波が増加することで、人は精神的に落ち着くことや自らの自然治癒力を高めることができるとされています。

そしてこのα波は、同じ展開を繰り返さない音楽や、歌声が入っていないインストゥルメンタル音楽を聞くことで発生しやすくなるとも言われています。歌声が入っていると歌詞が耳に入ってしまい、お客様の注意がそっちに向かってしまいますし、「Aメロ、Bメロ、サビ……」といった具合に同じパターンを繰り返す楽曲であれば、聴き手に次の展開を予想させてしまうため、リラックス状態に導く障害となってしまうこともあるのです。

しかし、どちらの要素も持たない環境音楽はα波の発生を促すものとして最適です。これらの点を踏まえ、BGMに使用する環境音楽は歌声が無く、同じパターンを繰り返さない、静かで穏やかな曲を選ぶようにしましょう。店舗に訪れたお客様を環境音楽でリラックス状態にさせられれば、店舗そのものの印象もグッと良くなることは間違いありません。

▶過去記事:メタルも「癒しの音楽」になる!?知っておきたい「α波」のはなし

 

癒しのBGM事例5選!

▼ Music for Airport /Brian Eno

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出典:Amazon

環境音楽を提唱したブライアン・イーノによる代表作です。空港で使用するために作られた楽曲ですが、1つ1つの音を空港という場所を想定している、当時としては画期的なものでした。最初は無機質なイメージであっても、思わずじっと聞き入ってしまうほどの力があります。

 

▼Weightless/Marconi Union

イギリスの音響療法アカデミーが「世界で最もリラックスできる」と発表した楽曲。イギリスのバンド、マルコーニ・ユニオンが科学的な根拠をもとに作成しています。環境音楽特有の穏やかさが感じられるため、聴いているだけでリラックス効果が得られるような印象がありますね。

 

▼ The Sinking of the Titanic Import/Bryars

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出典:Amazon

タイタニック号が沈没する時、混乱する乗客に向けて賛美歌が演奏されていたということは映画「タイタニック」でも描かれていますが、その事実に基づいて音楽の鎮静効果を追求したというのがこの楽曲。反響空間を再現するために貯水塔やプールでの録音も行われています。

 

▼ haru/fennez+sakamoto

ウィーン出身の先鋭的アーティストであるクリスチャン・フェネスと坂本龍一のユニットによる楽曲です。ピアノが織り出すメロディーがとても美しく、どこか懐かしい表情に溢れています。

 

▼ Yume/Helios

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出典:Amazon

アンビエントなポストロック好きなファンから多くの支持を獲得しているキース・ケニフことヘリオス。タイトルに日本語の「夢」が使われており、雄大かつ繊細なメロディーラインがスケール感の大きな楽曲となっています。

 

まとめ

いかがでしたか?まさに「音楽のアロマ」と言える環境音楽は、癒し系BGMとして最適です。あくまでもBGMとしての役割を果たしながら、雑音にならない絶妙なバランスを保っている環境音楽。居心地の良い、リラックスできるBGMとして取り入れてみるのはいかがでしょうか。

 

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