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「海外買い付け」をしてみたい!

雑貨屋や古着屋で魅力的なのが、「海外で買い付けてきました!」というインポート品。

国内製品では出せない味わいのあるヴィンテージ品や、エキゾチックでユニークな商品を仕入れることができ、「他の店では買えない」という店舗の差別化をはかることもできます。

しかし、いざ買い付けをしようと思っても、そのノウハウがわかっていないとなかなか難しいもの。

今回は「海外買い付け輸入を始めてみたい」という人のために、基本的なポイントを紹介します。

買い付けの主な方法は次の3つ

買い付け

海外買い付けをするとき、バイヤーがとる方法は主に次の3つです。

1:海外のメーカーや販売店と契約し、商品を直接仕入れる

自分が現地まで行かなくても商品を仕入れることができ、メーカーと直接やりとりをするため確実な方法です。

しかし、ロット数の問題や複雑な通関業務を通さなければいけないため、個人経営の店舗ではメリットが低い方法でもあります。

2:現地の知人やディーラーに買い付けを依頼し、彼らを通して仕入れる

現地の知人やディーラーがいる場合、彼らにマージンを支払って買い付けを代行してもらうこともできます。

自分が現地まで行くことがなくても、商品を仕入れることができますが、信頼できる相手に依頼をしないと大きな損をしたり、詐欺にあったりすることも考えられます。

3:現地に行って商品を直接仕入れる

自分が直接買い付けるため、自分が思ったような商品を仕入れたい場合には一番確実な方法です。

しかし、渡航費や滞在費がかかる上に、商品を見極める目を養う必要があります。原価よりも高い金額で売りつけられることもあるため、買い付け旅行を行う場合には慎重に計画を立てることが重要になります。

買い付ける場所はどうやって決める?

買い付け

多くの場合、現地の雑貨店で購入したり、メーカーや問屋に行き直接商品を購入したりすることが多いようです。

イギリスやフランスの場合、現地の骨董市や蚤の市に行って、掘り出し物を探すと面白い商品を見つけられるとのこと。

ヨーロッパ・アメリカ以外でも、韓国や中国、タイ、ベトナムなどアジア圏の国では、日本よりもはるかに安い金額で可愛い雑貨を仕入れることができます。

実際に現地で買い付けをするときのポイント

買い付け

個人経営の店舗の場合で、信頼できるディーラーや現地の知人が見つからない場合、まずは現地に直接赴いて商品を探してみるのもよいのではないでしょうか?

そこで、現地で買い付けるときに知っておきたいポイントを紹介します。

1:旅費はできるだけ抑える

基本ですが、渡航費や滞在費を安く済ませることで利益も大きくなります。格安航空券を使用したり、複数人でパッケージツアーを申し込んだりすると安くすることができます。

また、年に数回買い付け旅行を行う場合はマイレージカードを作成しておくとお得になるため、おすすめします。

2:商用の輸入にかかる関税をチェックしておく

個人輸入やお土産として購入した商品ではない場合、免税が適用されないため関税を支払わなければいけません。

基本的に、商用目的で購入した商品には商品名・価格・素材などを記入したインボイス(明細書)を添付し、送り状の商用欄にチェックを入れて送り、それを元に税関で計算をします。

購入する国や商品によってかかる関税は変わってくるため、だいたいどの程度かかるのかをチェックし、仕入れのときに併せて考えるようにしましょう。

3:ショップカードや名刺を作り、持っていく

現地で商品を買い付けしていく中で、「次もまた取引をしたい」と思えるような輸入先に出会った場合、ショップカードや名刺を用意しておけば、今後も連絡を取り合うことができるようになります。

自分のお店を紹介できるものがあれば、仕入れ時の交渉にも有利になるかもしれません。

簡単なものでよいので、英語や現地の言語で作成したショップカードを作り、持参するようにしましょう。

4:大きな利益を生もうとせずに、あくまでも「店舗の特徴」をつくるために行う

初心者が始めから買い付けした商品を販売し、大きな利益を得ることは非常に困難です。

アジア圏の商品の仕入れは旅費も商品価格も安く、利益を生み出しやすいかもしれませんが、ヨーロッパ圏やアメリカの商品となるとコストもかかり、商品の価格も高くなってきます。

そのため、最初は「海外で直接仕入れた商品を販売しています!」という店舗の特徴をつくり、集客をアップさせるための手段であると割り切ることもよいでしょう。

「どんな店舗にしたいか」「どんな商品を置きたいか」を一番大切に!

買い付け

海外の商品を置いていると、必ずしも集客率や売り上げが上がるわけではありません。

いちばん大切なのは店舗運営のコンセプトを決め、それに基づいた商品の仕入れを行うこと。

どんな商品を自分のお店に置きたいかを考えた上で、海外商品の買い付け計画を立てるようにしましょう!

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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。