店舗の演出において、BGMは欠かせない要素のひとつ。どれほどメニューがお客様に好評でも、BGMの選択や音量を間違えてしまえば、「もう行きたくない」とリピーター獲得の可能性を減少させてしまうかもしれません。
しかし、実際に店舗に来られるお客様は、店舗BGMに対してどんな印象を持っているのでしょうか。そんな店舗経営者なら誰もが気になる疑問について、OMISE Lab編集部はアンケートを実施。20代〜50代までの男女60名にご協力いただいたアンケート結果をもとに、本当にお客様が求めている店舗BGMを探っていきます。
店舗BGMが気になる人は多数!やはりお店には必要不可欠だった。
質問1.お店に行った時、店内のBGMは気になりますか?
「はい」と回答した方の意見
・ヘアカットしてもらっているとき、話すよりも音楽を聴いているため。(33歳/男性)
・好きなジャンルの音楽が流れていると気分が良くなる。(44歳/女性)
・落ち着いた曲が流れていると安心する。(38歳/男性)
「いいえ」と回答した方の意見
・店員さんと話すことが多いので、そこまで気にしていない(28歳/男性)
BGMに対し、8割以上のお客様が「気にする」と回答しています。自分の知っている曲が流れることを嬉しく思う方や、無音であることを「寂しい」と感じる方が多いようです。
また、「会話のネタになるので重要」、「BGMによって、落ち着いて買い物ができるかどうか決まります」と、お客様によってはお店選びの要素にもなることがわかりました。せっかくの店舗BGM、なんとなくではなく、コンセプトをもとに最適なものを選びたいですね。
質問2.BGMの音量が気になったことはありますか?
「はい」と回答した方の意見
・騒々しくてテンションが下がると、購買意欲が下がる。(39歳/男性)
・聞きたくもないのに耳に入ってくると、不快に感じることもある(44歳/男性)
「いいえ」と回答した方の意見
・店舗側が気にかけてくれるなら問題はない。(58歳/男性)
店舗BGMは流すものも重要ですが、最適な音量であるかどうかも忘れてはいけないポイント。音量が小さくてはBGMによる効果が得られず、一方で音量が大きいとお客様同士の会話を妨げることから不快に思われてしまうでしょう。回答にもあるように、同じBGMをリピートして流しているディスカウントショップなどはお客様によってあまり良い印象を持っていないことがわかります。
あらためてBGMが最適な状態で流れているか、機材を見直してみるのも良いでしょう。機能はもちろん、店舗の規模や店舗の雰囲気に合ったスピーカーはお客様の満足度も大きく向上します。
▶過去記事:店内BGMは「音響」が命!お店のスタイルに合わせたスピーカーを徹底比較
質問3.お店にBGMはあった方が良いと思いますか?
「はい」と回答した方の意見
・普段自分が効かない様な曲がBGMで流れていると新鮮な気持ちになるため、あってほしい。(36歳/女性)
・お店の雰囲気を作る要素のひとつだと思う。(33歳/女性)
・知っている曲や好きな曲が流れると、買い物や食事が楽しくなるのでBGMは必要。(46歳/男性)
「いいえ」と回答した方の意見
・友達と話しづらいので、なくてもいい。(44歳/男性)
「どちらともいえない」と回答した方の意見
・うるさくなければかまわない。(39歳/男性)
こちらの回答からは、9割ほどの人がBGMを必要だと考えていることがわかりました。「あった方がいい」と思う人からは、「静かすぎると物音が気になってしまい、落ち着かない」といった意見がみられます。
このような意見にもある通り、店内にBGMがないとスタッフの足音や他のお客様の会話、食器やカトラリーが立てる音がより強調されます。BGMはお客様の気分を変えることはもちろん、店内の物音を目立たなくさせるのです。
その他、「BGMが気になり、スタッフにどんな曲か聞いた経験のある人」も9人ほどいました。
・店舗BGMは新規開拓の機会でもあるので、気に入ったら店員さんに聞いたり、その場でスマートフォンを使って調べることもある。(40歳/女性)
・知らなくても良い曲だと思えば、できるだけ覚えて家で調べる。(41歳/男性)
店舗BGMは、お客様との会話のきっかけにもなり得ることがわかります。そのためにも、どんな曲を流すのかスタッフに共有しておくのも時には重要かもしれません。
質問4.店舗BGMとしてどんなジャンルのものが流れていたら嬉しいですか?
・ボーカルは入っていてもかまいませんが、日本語だと言葉の内容が入ってきて気が散るので英語が良いです。(26歳/男性)
・贅沢を言えば、生演奏だとすごく嬉しい。(22歳/男性)
・懐かしい曲が流れていれば嬉しくなって、もう少し長くお店にいようかな、とも思う。(35歳/女性)
・雰囲気を邪魔しないようなアンビエントミュージックやジャズが好みですが、センスの良い物なら多少主張の強い音楽でも良いと思います。(29歳/男性)
お客様によって求める音楽のジャンルは異なりますが、共通しているのは「好みの音楽はお店の印象をグッと良くすること」。リラックスして滞在時間が長くなったり、再度の来店につながればBGMの効果は大いに出ているといえるでしょう。
過去記事▶癒し系BGMといえばこれ!環境音楽でヒーリング効果をあげるためのポイント
「懐かしのメロディーを、新しく」店内BGMの隠れたスタンダード、有名曲カバーの世界
お客様の生の声を参考に、店舗BGMを考えよう。
普段、BGMに限定してお客様の声をお聞きするのはなかなか難しいもの。音量やジャンル、効果などお客様の率直な意見から学ぶことも多かったのではないでしょうか。これらの意見をもとに、今すぐ店舗BGMを見直してみたくなったはず。
そんなみなさんにお伝えしたいのは、モンスター・ラボが提供する店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」です。JASRACへの申請手続きが不要で、すぐに店舗用のBGMを開始できる嬉しいサービスです。
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お店の今後を左右するかもしれない、BGM。ただ漠然と流すのではなく、何がウケるのか、最適な音量はどれほどか模索してみてはいかがでしょうか。