近年、「インスタ映え」という言葉が流行したように、写真映えする料理のニーズが高まっています。そのため、インスタ映えするメニューのレシピの開発に取り組むお店が増えているのですが、「そんなレシピは簡単にできるものではないのでは?」と考えている人もいるはず。
そこで今回はインスタ映えするレシピを徹底的に分析し、どうすればそのようなレシピが作れるのかをご紹介していきます。実はコツさえ掴めば意外と簡単に作れてしまうものなので、レシピ開発に頭を抱えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
“インスタ映え”で集客を!若い世代に人気のインスタグラムを知ろう
SNSをあまり利用しない方は、「インスタ映えって何?」と疑問に感じるでしょう。
https://www.instagram.com/p/BnloMr-HkAR/?tagged=%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E6%98%A0%E3%81%88%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%84
そもそもインスタグラムとは、写真を中心としたコンテンツを視覚で楽しむSNS。
簡単に写真を加工することができ、おしゃれな写真を投稿できることから、特に若い世代の間で人気。もっとも成長率の高いSNSといわれており、全世界での月間利用ユーザーは10億人を超えており、国内でも2000万人以上のユーザーが利用しています。
最近では、インスタグラムは店舗への集客手段としても注目されています。なかでも、有効なのが#(ハッシュタグ)。「#パンケーキ」など、インスタグラム内で気になるワードを検索するユーザーも多いため、#をつけた投稿をすることで、お店の存在をより多くの人に見つけてもらいやすくなるのです。見た目の豪華さや量の多さ、色の鮮やかさなど「インスタ映え」を意識したメニューを開発し、ハッシュタグでの拡散をはかり、それがテレビなどでも話題になって集客に繋がったという事例もあるほどです。
“インスタ映え”とは何か。それはインスタグラムに写真を投稿した時に他人の目を引く、ということ。つまり、「インスタグラムに投稿し映える、あるいは目立つ」という意味です。
ただ目立つだけの写真や、カラフルなだけがインスタ映えする写真とは言えません。料理であれば見た目がおしゃれで美しいだけでなく、おいしそうで「私も食べてみたい!」と思わせられるような見た目が必要となるわけです。
では、インスタ映えする料理やスイーツとは、具体的にどんなものなのでしょうか?
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<インスタ映えする料理の特徴>
・色が鮮やか
・見た目が凝っている
・臨場感を出せるもの
いくらカラフルなスイーツを作っても、ぺたんこのパンケーキでは写真映えしません。かと言ってふわふわなパンケーキでも、上に何ものっていなければ見た目が寂しくなってしまうので、写真映えするとはいえないでしょう。
インスタで映える料理は、上記の3つの特徴を全て持ち合わせたもの。次の章から、メニュー別に詳しくインスタ映えするポイントを説明していきます。
インスタ映えするレシピはこう作る!ポイントをご紹介
ここでは、インスタ映えするレシピのポイントを「料理編」「スイーツ編」「テーブルコーディネート編」の3つの項目でご紹介していきます。ポイントを押さえてコツを掴めば、あなたのお店にもインスタ映えするメニューを追加できるようになるはず!
料理編
▼ 「彩り」に注目する
インスタ映えする料理にするためには、まず彩りが大切。カラフルな食べ物といえばスイーツを連想するかもしれませんが、もちろん料理でも彩りは重要なポイントです。
たとえば、肉厚でおいしそうなステーキがあったとします。切り込みを入れた状態の写真はいかにも「おいしそう!」と呟きたくなるものですが、インスタ映えとまではいきません。
では、どうすればインスタ映えする料理になるのか。
それは、1つのお皿にお肉以外の色を何色か追加すること。野菜などの付け合わせを工夫するのです。
お肉だけの写真より、片隅にニンジンやジャガイモ、ブロッコリーなどの鮮やかな色が混ざっていたほうがインスタ映えします。
サラダや炒め物の場合も同じ。1〜2色の料理よりも何色も混ざっていた方が、見た目がおしゃれになるので、インスタ映えを狙う人は思わず写真を撮りたくなるメニューとなるでしょう。
レシピを作る時はご飯ものでも、できるだけカラフルになるよう、“彩り”に注目してみてくださいね。例えば、コロッケならこういった具合でしょう。
▼ 「動き」に注目する
インスタ映えする写真の特徴の1つに「臨場感」があります。料理で臨場感を出す場合は、食べ物の厚み以外にも「動き」を利用するのがポイント。
たとえば、あらかじめソースをかけるのではなく、あえて「お客さまがソースをかけるレシピ」にするなどがあります。なぜなら、臨場感のある写真は、ソースやドレッシングをかけながら撮影する人が多いからです。あるいは、そのビフォーアフターを撮影する人も多いでしょう。
インスタ映えする写真は、お客さまに「撮らせる」ことが大事。ソースがあらかじめかかっているものでは、そのチャンスをみすみす逃してしまうということになります。そのため、お客さまが召し上がる直前に何かをかけたりまぶしたりとパフォーマンスを加えることで動きを出せるようなレシピにすると、インスタ映えするメニューに近づくはずです。
また、近年では動画で投稿するユーザーも増加傾向にあるので。より「動き」のあるメニューであれあるほど、注目を集めやすくなるでしょう。
スイーツ編
▼ 「デコレーション」に注目する
スイーツの場合、味はもちろんですが料理よりもさらに「見た目」が重要なポイントとなります。おしゃれで可愛く、見ているだけで心が幸せになるような、そんなデコレーションを意識してレシピを作りましょう。
普通のココアでは写真を撮影しない人でも、ラテアートで可愛いクマのイラストが描かれていたら写真を撮りたくなるもの。バターしかのっていないホットケーキはインスタ映えしにくいですが、ホイップにイチゴ、ブルーベリーなどがのっていたらほぼ間違いなくお客さんは撮影に夢中になるでしょう。
カラフルでおしゃれな見た目になるよう、スイーツの場合は“デコレーション”に注目してみてください。
テーブルコーディネート編
▼ 「風景」もレシピの一部
インスタ映えするレシピを作っても、周りの風景やテーブルが殺風景ではなんとなく物足りなさを感じてしまいます。お店の雰囲気がおしゃれなら、それだけで出てくるメニューがすべておしゃれに感じてしまうほど、レシピ以外の風景も大切。
そのため、テーブルコーディネートもひと工夫してみましょう。おしゃれな食器を使ったり、可愛いランチョンマットを敷いたりすると、料理やスイーツの見映えがさらによくなります。
ここでひとつ注意して欲しいのが、料理やスイーツ以外のものはできるだけ色味を控えめにすること。カラフルなテーブルコーディネートの中にカラフルなお皿があると、かえってごちゃごちゃしてしまい、被写体である料理やスイーツがインスタ映えしなくなってしまいます。
風景もレシピの一部なので大切なポイントですが、あくまでも料理を引き立てる影の存在であることは忘れないようにしましょう。
インスタ映えするフードでお客さまを魅了しよう
インスタ映えするレシピを作ると、お店側にはたくさんメリットがあります。
写真を投稿するということはお店を宣伝してもらっているのと一緒。「行ってみたい!」と感じた人が来店するチャンスに繋がるので、インスタ映えするメニューは集客効果を高めるのです。
もちろんお客さまに写真をSNSにアップしてもらうだけでなく、お店のインスタグラムアカウントを作るもの方法のひとつ。そこでおしゃれな写真がたくさんあれば、インスタグラム利用者の目を引くのは間違いないでしょう。