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「人材不足」「市場規模の縮小」「食材の高騰」「SNSの代等による集客の難しさ」など、飲食店はさまざまな問題をはらんでいます。とくに人材不足に関しては、飲食業界の約80%が人材不足を感じているとデータも出ているそう。

労働人口がどんどん減っていくこの時代、いかに生産を上げていくか。その鍵となるのが、AI(人工知能)やIoT機能のついたアプリやサービスの活用です。

ここでは、飲食店の生産性を向上させるための最新アプリ・サービス8選をご紹介します。

これからはAIやIoTをいかに使うか。飲食店経営者が絶対知っておくべきアプリ・サービス8選


「使い方がわからない」
「導入するのに高いお金が必要なんじゃないの?」

そんな不安から、まだAI(人工知能)やIoT機能のついたアプリやサービスを導入したことのない飲食店経営者の人も多いでしょう。

ここからは、飲食店の売り上げから顧客管理、集客などに役立てられるアプリやサービス8つをご紹介していきます。自店の悩みとあわせて、うまく取り入れてみましょう。

アプリ/サービス 用途/内容
スマレジ 売上管理
Instagram/Googleマップ 新規顧客獲得
KALEIDO CRM 顧客管理
シンカCTI 円滑な電話対応
CAFE PASS 定額制サービス
アプスタ アプリ作成
gamba! 日報管理
StockScan 在庫管理

1.業務効率化と集客を叶える売上管理アプリ「スマレジ」


出典:スマレジ

レジスター内の現金集計といった売上管理には時間的な負担が大きく、また、据え置き型の売上管理システムは導入コストが高額でした。ですが、売上管理アプリを利用すれば、コストを抑えて業務を効率化しつつ、集客につなげることも可能です。

たとえば、売上管理アプリ「スマレジ」を利用すれば、iPhoneやiPadといった端末に導入することで、各メニューの売上集計が簡単になり、帳簿付けやExcelによる煩雑な入力作業が不要となります。導入についても、従来の据え置き型より低コストで済みます。

それだけでなく、「スマレジ」には売上状況の確認機能や、お客様が任意のタイミングでメニューを選択・注文できるセルフオーダー機能が備わっています。これらを活用すれば、売上が伸びているメニューを把握し、お客様の偏好を分析して新メニュー開発の参考にすることも可能です。また、注文方法がきっかけとなり、集客につながる可能性もあります。

スマレジ公式サイト

※詳しくはこちら→軽減税率によるレジトラブル。スマレジのスピーディーな対応が示すiPadレジの真骨頂

2.新規顧客獲得のために「Instagram」や「Googleマップ」を活用


「Instagram」や「Googleマップ」は、それぞれ新規顧客獲得に有効な集客ツール。店舗情報を収集している購買欲の高いお客様に、自店舗の情報をベストなタイミングで示せます。

たとえば、「Instagram」には、「ぐるなび」と連動して店舗のアカウントから予約フォーマットへスムーズに移行できる機能が備えられています。「ぐるなび」のオンライン予約機能を利用している店舗であれば、これを活用することで、店舗の情報収集をSNSで行っている見込み客を来店につなげることも可能です。

さらに、「Googleマップ」では、ユーザーがアプリ上で「居酒屋」などのキーワードを入力すると、現在地周辺にある店舗の情報が表示されます。自店舗の情報を登録することで、ユーザーが営業時間やアクセスを簡単に確認して来店できるという強みがあるのです。

3.POS連携の顧客管理システム「KALEIDO CRM」でリピーターを獲得

出典:KALEIDO CRM

リピーターは実店舗の売上における大部分を形成する重要な層となるため、飲食店の経営を成功させるには、新規顧客獲得に加えてリピート率の底上げを試みなくてはいけません。

そこで活用したいのが、アレルギーの有無や誕生日などお客様の情報を登録して各スタッフに共有できるPOS連携の顧客管理システム「KALEIDO CRM」。お客様の属性ごとに最善なサービスを提供して顧客満足度の向上を図れます。

具体的には、「誕生日に来店したお客様にはドリンクを1杯サービスする」といったアイデアが考えられます。お客様に「自分のことを覚えてくれているお店」というイメージを与え、「また来店したい」と感じてもらえれば、リピートにつなげられるでしょう。また、誕生日が近いお客様に、上述したサービスを用意している旨をメッセージ機能で伝え、来店を促すこともできるのです。

以下の記事でも4つの顧客管理アプリを紹介していますので、自店にあったものをセレクトしてみましょう。

KALEIDO CRM

※詳しくはこちら→顧客管理で売上アップ!店舗経営者におすすめしたい顧客管理アプリ4選

4.顧客情報を確認して対応できるクラウド型おもてなし電話「シンカCTI」


出典:シンカCTI

クラウド型のおもてなし電話サービス「シンカCTI」を導入すれば、電話をかけてきたお客様の情報を、社内にある複数のデバイスで共有することが可能です。着信時にお客様の氏名や住所などの顧客情報がデバイスに表示されるため、予約受付・キャンセルなどの電話対応が円滑になります。また、受け答えをした内容をメモ機能に記録することも可能です。

複数のお客様から同時に着信があった際は、それぞれの電話番号とお客様の情報が同時に表示されるため、見逃してしまう心配がありません。また、顧客情報を見ながら相手に合わせてお得なキャンペーンやランチ情報などを案内し、来店を促すことで集客につながります。

シンカCTI公式サイト

5.「CAFE PASS」をはじめとする定額制サービスで常連客を獲得


出典:CAFE PASS・30CUPS

一定期間の定額制でお客様に料理を提供するサブスクリプションサービスにより、常連客を獲得して収益の安定化を図ることが可能です。同サービスは音楽・動画配信サービスなどで主流だったビジネスモデルですが、近年は一部の飲食店でも取り入れられ注目されています。

例えば、「CAFE PASS・30CPS」は、月額4,860円で提携店舗のドリンクが毎月30杯飲み放題となるサービス。こうしたサービスを利用し、お客様に「定額なら行ってみようかな」「何度も訪れたい」といった動機をもたせ、来店の際にサービス対象外のメニューを注文してもらうことができれば、収益を伸ばすことも。

以下の記事にて、飲食店向けのサブスクリプションサービスを詳しく紹介しています。ぜひこちらも参考にしてみてください。

CAFE PASS・30CUPS公式サイト

※詳しくはこちら→飲食店向け「サブスクリプションサービス」が登場!定額制でリピーターを増やそう

6.自店舗専用のアプリ作成サービス「アプスタ」


出典:アプスタ

SNSの普及によってメールの開封率が低下している昨今では、DMやメルマガよりも店舗アプリによる情報配信が効果的といわれています。

店舗アプリを作成するなら、自店舗専用のアプリ作成サービス「アプスタ」がおすすめ。シームレスな予約受付やキャンペーン告知、クーポン配布など、便利な機能がついた店舗アプリを作成できます。

店舗アプリがあれば、お客様はブラウザを開いて検索する必要がなくなり、アプリを起動するだけで情報を取得可能です。また、アプリをインストールした端末にポップアップ通知を送ることもできますので、来店のきっかけになるような店舗の情報が、お客様の目により届きやすくなります。

アプスタ公式サイト

7. 日報管理アプリ「gamba!」でメニューや接客マニュアルをスタッフに共有


出典:gamba!

人手不足の店舗の場合、スタッフの育成が十分にできず、接客の質を落としてしまい顧客離れを招いてしまうケースがあります。さらに、複数店舗を経営している場合は、本部で開発された新メニューを各店舗で提供するためにスタッフを招集してレシピを周知する必要がありました。

ですが、日報管理アプリ「gamba!」を導入することで、メニューや接客マニュアルを各スタッフに周知する際の手間を削減できます。撮影した動画や画像にメッセージを添えて伝達できるため、正しい接客方法や料理のレシピなどを各スタッフに周知できるマニュアル共有ツールとして活用できる機能も。

gamba!公式サイト

8.棚卸しアプリ「StockScan」で在庫管理の業務を素早く確実に行う


出典:StockScan

食品や消耗品といった在庫の管理は、経年劣化による廃棄ロスを低減するために欠かせません。しかし、集客数が伸び店舗の規模が大きくなってくると、取り扱う物品が増えて業務の難易度は増し、見落としや入力ミスなどのリスクが高まるもの。

それらを避けるには、在庫管理の業務を素早く確実に行える棚卸しアプリ「StockScan」の活用がおすすめです。また、StockScanの利点は、データを自動的に集計できること。わざわざ集計作業をする必要もありません。こうしたアプリを活用することで、各物品の在庫数がデバイスで管理できるようになり、従来のヒューマンエラーを低減して業務を効率化できます。仕入れたにも関わらず長期間使わず廃棄されている物品がないかのチェックなども可能です。

StockScan公式サイト

※詳しくはこちら→無駄なロスはもうやめよう。在庫管理が簡単にできるアプリツール4選

時代に合った方法を取り入れて自店舗の生産性をアップしよう

書き写しによる顧客管理や電話やエクセルでの在庫管理……人力でやると、どうしても細かいミスの出てきてしまうものもあります。こうした細かい作業で時間のかかるものはAIやIoTにまかせてしまえば、これまでの労力が嘘のように軽くなるでしょう。

自店の生産性をアップさせるためには、今回ご紹介したアプリやサービスをぜひ活用してみましょう。

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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。