お店での音楽利用には著作権が関係していることを知ってはいても、面倒なので特に処理をしていなかったら、JASRACから連絡が来た！という方も多いと思います。
今回は、店舗での音楽利用に関しての著作権侵害とペナルティ、解決するための方法を解説いたします。
◆何が著作権侵害となるのか
まずは何が著作権など権利の問題になるのかを確認していきましょう。
以下はお店などの商用空間で音楽を利用しているケースを想定しています。
著作権などの権利侵害となり得るケース
- CDやレコードを利用しているのにJASRACの手続きをしていない
- 個人向け音楽配信サービス（Spotify、Apple Music等）を利用している
- 個人向け動画配信サービス（YouTube、Netflix、U-NEXT等）を利用している
- CDを端末にコピーして利用している
以上が代表的な例となります。
最近多いケースとしては、SpotifyやYouTubeなどのサブスクサービスを流している店舗となります。SpotifyやYouTubeなどの個人向けサービスは店舗で利用するための権利処理がされていないため、お店などの商用空間では利用ができません。サブスクの料金を支払っていてもダメですので、ご注意ください。
ペナルティ：JASRACによる法的措置
2018年にJASRAC（一般社団法人 日本音楽著作権協会）は、BGMを利用していながら音楽利用の手続きを行っていない全国の151事業者166店舗に対して、民事調停の申し立てを行いました。
申し立ての対象となった店舗は、JASRACが繰り返し催告したにもかかわらず、手続きに応じなかった美容室や理容店、飲食店、アパレルショップなどです。こうした全国一斉の法的措置は2015年から断続的に行われています。
民事調停に対し応じない事業者に関しては、裁判が進み判決が出ることで、損害賠償の認容と店舗名や事業者名の公開が行われ、全国ニュースで取り上げられるなどしています。損害額については、音楽利用が認められる場合、開店当初からの利用料金が請求されています。
◆どのように対処すれば良いのか
ここからは解決方法について解説していきます。
解決方法① CDなどを使っている場合
CDやレコードなどを使っている場合は基本的にJASRACへの手続きが必要です。JASRACから連絡が来た場合、音楽の利用について把握されている可能性があります。上記のような法的措置のリスクが高いため、過去分の請求がある場合は支払いを行い、新たに手続きを行いましょう。
※外部リンク：お店などでBGMをご利用の皆様へ（JASRACのサイト）
解決方法② TVやラジオしか使ってない場合
TVやラジオしか利用していない場合は、JASRACへの手続きが必要ないため、その旨を連絡しましょう。音楽自体を利用していない場合も、その旨を連絡すればOKです。
解決方法③ 業務用サービスを利用している場合
有線放送や店舗BGMアプリを既に利用している場合は、そのサービス名をJASRACに連絡すればOKです。業務用サービスの場合、契約をしているとJASRACに店舗の情報が伝達されているため、JASRACと事業者間で確認が行われます。
解決方法③ 個人向けサービスを利用していた場合
最初に解説した通り、個人向けサービスの商用利用については問題があります。すぐに利用を止め、過去の支払いを請求されている場合は支払いを行い、新たに手続きをするか、業務用サービスを利用することを検討しましょう。おすすめは「店舗BGMアプリ」です。個人向けサービスと同じ端末ですぐに利用が開始でき、有線放送に比べて安いのがメリットです。
◆おすすめの店舗BGMアプリ
「モンスター・チャンネル」はイマドキの店舗経営者におすすめできる店舗BGMアプリです。
- JASRACとの包括契約あり
- パソコンやスマートフォン、タブレットで利用できる
- 昔からの有線放送に比べて半額以下の料金
- 店舗での利用に特化したチャンネルが1000ch以上
- 業種や業態に合わせてチャンネルがレコメンドされる
- その日から商用利用が開始できる
無料トライアルが14日間あり、メールアドレスだけで登録可能のため、とりあえず登録してみることをおすすめします。
◆まとめ
JASRACからの連絡が来た際の解決方法について解説してきました。
著作権侵害に対しては、昨今厳しい措置が取られているため、放置しておかない方が良いです。おすすめは手軽な店舗BGMアプリですが、その他の方法も幾つかあるため早めに検討をして対処してください。
