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世界的祭典である2020年の東京オリンピック。国民の多くが世界最高峰のアスリート達の競演を楽しみにしていることでしょう。徐々に開催が近づくに連れて訪日外国人が増え、そんな絶好のビジネスチャンスを掴むべく、首都圏での出店戦略を考えている方もいると思います。

しかし、首都圏では様々な再開発プロジェクトが進行しており、それに伴う建設ラッシュが起きています。当然、地価も跳ね上がっているわけですが、そんな中で狙い目と言えるのが東京下町エリアなのです。ここでは、今からでも間に合う地価が上昇する前のお勧め下町エリアを紹介します。


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オリンピック開催決定から東京の地価はどう変わった?

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2013年9月に列島中を巻き込む興奮の中で決定された東京オリンピック。あれから2年以上が経過しているわけですが、東京の地価にどのような変化が表れているのでしょうか。多くの方は当然、地価も上がると予想していると思います。現に、前回のロンドンオリンピックにおいても地価が上昇しているのです。

現状を見てみると、東京23区全体では地価高騰が起きていると言えますが、爆発的な地価上昇というわけではないようです。確かに、昨年も2%程度上昇しました。しかし、これはオリンピックなどによる再開発を一つの要因としているのでしょうが、価格上昇分がどの程度それに関係するのかは不明です。むしろアベノミクスの経済効果による上昇と考える人も多くいます。

オリンピックによる地価上昇はあまりないと即断するのは禁物。これから2020年にかけて上昇が始まる地域もあると予想されています。また、既に価格上昇がはっきりと表れているエリアもあり、それがオリンピック関連も含む再開発エリアです。では、次にこの再開発エリアについて見ていきましょう。

 

オリンピック関連で沸く5つの再開発エリアの特徴と地価上昇率

オリンピック関連で再開発が活性化している5つのエリアがあります。それが、【新宿エリア、勝どきエリア、晴海エリア、有明エリア、豊洲エリア】。このうち「新宿エリア」はオリンピックのメインスタジアムがある地域です。都心の拠点であると同時に、メインスタジアムを始め東京体育館や国立代々木競技場など、オリンピックの競技場として利用される施設が集中しています。

それ以外の4つのエリアはいくつかの区にまたがっていますが、湾岸エリアに集中していると言えます。オリンピック関連の開発により、これらの地区は地価が上昇していますが、とりわけ、「勝どきエリア」の2014年の地価上昇率は一年で10.9%を記録しています。

また、「晴海エリア」には選手村が建設される予定となっています。
「有明エリア」には競技場やアリーナなど、各種施設が建築される他、報道関係者が集まる国際放送センター、メディアプレスセンターが東京ビックサイトに設置される予定です。
「豊洲エリア」も地価上昇率で注目されており、オリンピック開催決定後の2年の間に地価が16.8%も上昇しています。

 

出店するなら今のうち!地価が上がる前の下町5選

オリンピック関連のエリアの地価が上昇している中、今狙うべきなのは地価が上がる前の下町です。かつての下町情緒を残しながらも、再開発でビジネスチャンスが転がっているのが下町エリアです。まだ地価が上がる前がチャンスだと言えるでしょう。そんな下町エリアの中から新規出店を考える方の参考になるエリアを5つご紹介します。

▼ 蔵前
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台東区にある蔵前。隅田川に接する地で、江戸時代には米蔵が立ち並んだ歴史のある地です。浅草にも近く下町情緒がありますが、近年は再開発も行われ、徐々に注目され始めているエリアと言えます。立地の良さもあり、長期的な戦略を持って出店するのに良いかもしれません。

【新規店舗情報】
サンフランシスコ発祥のクラフトチョコレート会社「DANDELION CHOCOLATE(ダンデライオンチョコレート)」は、初の海外進出として日本に初上陸します。その1号店として2016年2月、東京都台東区蔵前にファクトリーを併設したカフェ「DANDELION CHOCOLATE ファクトリー&ストア蔵前」をオープンする予定です。

▼ 五反田
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品川区にある五反田。大企業の本社もあったりするオフィス街と共に、多くの飲食店がある繁華街もあります。下町エリアの中では最も出店にリスクが少ない場所と言えるでしょう。再開発も進んでいる地区であることから、この地は店舗出店の狙い目の一つと言えます。

【新規店舗情報】
五反田西口エリアに昨年11月25日、「炭火焼ホルモン ぐう」がオープンしました。おすすめのホルモンやタンはもちろんのこと、五反田店はポテトサラダにも一工夫しているとか!

▼ 京橋
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下町情緒あふれる地として知られている京橋。現在、再開発で最も注目されている街の一つです。久しぶりに行く人はその変貌ぶりに驚くかもしれません。まだ地価が上がりきる前に出店を狙ったら面白い地域だと言えます。

【新規店舗情報】
東京・京橋エリアに「明治屋京橋ビル」との複合施設「KYOBASHI EDOGRAND(京橋エドグラン)」が2016年秋開業予定となっています。商業施設以外に、高さ約170m、1フロア約820坪の高層オフィスも有しており、店舗エリアには、パティスリー「ToshiYoroizuka(トシ ヨロイヅカ)」の旗艦店が出店します。

▼ 南千住
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下町の雰囲気と再開発されたモダンな雰囲気が共存し、不思議な魅力を持つ街になった荒川区の南千住。複合商業施設やタワーマンションが並ぶ姿を見ていると、今後の発展が期待される地であることは間違いありません。新規出店するには最適の場所だと言っていいでしょう。

【新規店舗情報】
昨年の4月、ワンコインで本格的な窯焼きナポリピッツァを味わえる「PIZZERIA BAR NAPOLI 三ノ輪」が南千住にオープンしました。ピッツァだけだなくお酒やドリンクにもこだわっており、カクテル、ソムリエ、バーテンダーの下で知識を深めたスタッフ達が出すワインは各料理に相性ピッタリ!ランチやディナーに限らず、パーティーやお1人でのちょい飲みでも気軽に来店できるところが魅力です。

▼ 上野
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駅周辺のオフィス街から活気あふれるアメ横まで、様々な街の良さが混然一体となっているのが魅力の上野。それが近年、「上野東京ライン」の開業といった再開発の波が押し寄せてきていることから、立地の良さも含めて長期的発展が見込める地となりつつあります。今後は、新規出店を本気で考えても良い場所だと言えるでしょう。

【新規店舗情報】
JR上野駅改札外に、居酒屋と地産品ショップがコラボした「のもの居酒屋 “かよひ路”」上野店が2016年1月18日にオープンしました。同店では、東日本の素材を使用した和風のメニューや、厳選した地酒や地焼酎を用意しているので、各地域の味を一日で堪能できるのです。

 

2020年以降も見据えた長期的戦略を!

以上、東京オリンピックに関連した出店戦略について書いてきました。紹介した東京下町エリアを参考に、オリンピックという千載一遇のビジネスチャンスを掴みにいってみてはいかがでしょうか。

また、出店する店舗を一過性のもので終わらせないためには長期的な戦略も必要です。つまり、2020年のオリンピックを見据えると同時に、オリンピック終了後を見据えた戦略を立てておくべきでしょう。


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magazine 編集部

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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。