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一発当たれば儲かることで有名な飲食業界。これからこの業界に参入しようと考えている人、既に参入している人なども、儲かる分野に関して次のような噂話を聞いたことがあるでしょう。

「粉モノは原料が安い!」

「弁当屋は儲かる!」

「フランチャイズは確実性が高い!」・・・などなど。

では、こうした噂は本当なのでしょうか?ここでは、これらの噂を検証して、それぞれのメリットとデメリットを踏まえた真相を確認します。そして、「儲ける」ためのアイデアをご紹介します。


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材料費は安くても客単価が低い?粉モノだからこその理由とは

飲食業の中で、お好み焼きなどの粉モノの店は儲かると言うことがよく言われます。実際、お好み焼きの場合だと原材料はほとんどが小麦粉やキャベツなど、安価なのが特長。それも大量に仕入れることで、さらに安くなります。

こうした点から、粉モノの店は原材料費に対する利益率が高いのは確かです。また、店内でお好み焼きを提供する場合、お客さんに目の前の鉄板で自ら焼いてもらうというスタイルが一般的ですが、その場合、人件費の節約と言う点でも効果的です。

しかし、その一方でお腹にたまりやすいために粉モノは客単価が低いというデメリットもあります。さらに、自ら鉄板で焼いてもらうというスタイルはどうしても回転率が悪くなります。こうしたデメリットをカバーするためには一定の客数を常に確保する必要があります。そのためにはリピーターを増やす必要があり、軌道に乗るまでは赤字を覚悟しなければならないでしょう。

なので、お好み焼きやたこ焼きなど、粉モノのメリットを生かすには店舗型を避け、テイクアウト型のスタイルに特化するというのも一つの方法です。

 

鍵を握るのは「宅配」と「固定客」!果たして弁当屋は儲かるのか

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最近、あちこちで見かける機会が増えた弁当屋。テイクアウト専門にすれば低コストで運営が可能です。そのため飲食業の中でも儲かるビジネスとして注目されています。他の飲食店のように客用の食事スペースが必要ないため、開業のための初期投資が安いのが大きなメリット。固定客が増えれば着実に利益が上がるビジネスと言えるでしょう。

ただ新規参入もしやすい反面、ライバル店の出店で過当競争になる可能性もあります。そうした競争に勝ち抜くためには独自の差別化戦略も重要になってきます。例えば、店でお客を待つと言うスタイルだけではなく、積極的に自らお客さんのところに出向く宅配をすることも一つの方法。

なかでも、大口顧客になる可能性のある企業への宅配は狙い目です。会社などへの定期的な宅配が実現すれば、収益が安定します。宅配による固定客の獲得を目指すには、しっかりとニーズをつかみ、ターゲットを定めることが大切です。ただ宅配をすることで、人件費が大幅に増えることは避けられないので、宅配を行うかどうかはコストパフォーマンスの視点で判断するのが良いでしょう。

 

フランチャイズ??個人経営??店舗の今後をどう見るか

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飲食店で独立する場合、大きく分けると二つの選択肢があります。一つはフランチャイズに加盟するという方法。もう一つは個人経営で始めると言う方法です。

フランチャイズは技術やノウハウの提供、店舗や機器の設置を請け負ってくれる点、知名度のある看板を掲げられる点で大きなメリットがあります。ただし、フランチャイズに加盟するためには本部に加盟金を支払う必要があります。また、売り上げに対して、一定のロイヤリティを支払い続ける必要もあります。これらの費用はノウハウ提供、運営サポート、広告宣伝に対する対価となります。また、フランチャイズ本部ごとに、ブランド力、コスト、ノウハウのレベル、サポート体制などはまちまちなので、本部選びも重要です。

それに対して、個人経営の場合、起業するのに必要な手続きを1からすべて自分で行わなければいけない一方、自分の意志で立ち上げたブランドをじっくりと育てることが可能です。

独立して飲食店を営む場合、求めるものが確実な売り上げなのか、それともオリジナルのブランドや商品価値なのかを踏まえて選ぶことが求められます。

 

儲かる店の共通点は「差別化」にあり?

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飲食店の経営において、利益の上げやすい業態というものは確かに存在しますが、このジャンルの店を開けば間違いなく儲かるというものは存在しません。どのビジネスをするにしても、やはり競合店と「差別化」できるかが店舗の売り上げを左右します。実際、儲かっている店をリサーチしてみると、必ず差別化に成功している点が見つかります。

差別化の方法は様々で、フランチャイズのようにブランド力のある看板を利用する方法もあれば、外観にこだわり持つことも一つの方法です。ただ飲食店の基本はサービスやメニュー、味といったところにあり、来店するお客さんもそこに期待しています。この基本的な部分で他の店舗と差をつけることがリピーターの獲得につながります。ブランド力や外観は新規来店を促すきっかけにはなりますが、何度もこの店に来たいと思わせるには、飲食店の基本的な部分で差別化を行うことが不可欠です。

目指すべきなのは来店者を満足させるだけでなく、感動させることです。お客さんの期待度が100だとすれば、それを越えて120に達した時に、初めて感動が生まれます。つまり、感動を生むための差別化を考えることがポイントになります。

 

まとめ

以上のように粉モノ、弁当屋、フランチャイズにおいて「儲かる」と言われる噂の真相を説明してきました。それぞれメリットがあり、上手く生かせれば利益を上げることが出来るのは確かですが、デメリットがあるのも事実です。

いずれにしても、単に開店しただけではダメで、成功のためには他店との差別化といった戦略が重要になってくるのです。皆さんも、お店の独自な戦略を見極め、お客様に”感動”を届けましょう!


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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。