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バーテンダーとしての道を歩んでいる方であれば「いつか自分のお店を持ちたい」、そんな夢を持つ方も多いでしょう。自分が好きな空間で、こだわりの料理やお酒を振る舞いお客様に笑顔で帰って頂くこと、バーテンダーなら生涯1度はチャレンジしたいですよね。

しかしバーテンダーとしての腕が確かなことと、お店の経営に最初から成功することは別問題です。お店を持つからには開業前のプロセスを知っておかなくてはいけませんし、資金繰りのためにお金に強い必要もあれば、マーケティングも覚えなければなりません。

今回はバーのオープンまでに必要なこと、オープン時の集客方法などを4項目にわけて紹介します。


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1. バー開業に必要な資格や届出

まずはバー開業をするためには「食品衛生責任者」の資格と、「防火管理者責任」の届け出が必要です。「食品衛生責任者」は食の安全に関わる資格のことで、食品衛生責任者養成講習を受講することで取得できます。2つ目の「防火管理者責任」が必要となるのは30人以上を収容する店舗の場合に限りますが、2日間の講習を受けることで資格を取ることができます。

この2つの資格を取得したら、次に保健所に申請をして「飲食店営業許可」をとれば、バーの開業に必要な資格はひとまずクリアです。「飲食店営業許可」は一般的なレストラン、お弁当や、パン屋、喫茶店などに共通したもので、バーにも該当します。しかし深夜0時以降にも営業を行うバーならば、さらに「深夜における酒類提供飲食店営業」の届け出が必要になります。もし深夜帯までの営業を考えているのであれば、こちらの届け出もお忘れなく!

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2. オープン資金の概算

オープンにかかる費用としては「①物件の礼金」、「②内装工事費」、「③備品、仕入れ費」「④家賃」。これら4点でどれくらいのコストがかかるか、事前に概算を算出しておきましょう。

 

▼ 物件の取得費

店舗物件を借りるためには毎月の家賃とは別に、不動産仲介料保証金(家賃の10倍前後)が発生します。

 

▼ 内装工事費

居抜き物件にするか、1から内装まで作るかで大きく変わってきます。居抜き物件であれば、大きくコスト削減することも可能です(後述)。業者に任せる部分を最小限にして、自分でDIYをしてコストを削減することも出来ます。

 

▼ 備品、仕入れ費

調理器具やグラス、テーブル、イス、消耗品などに加えて、電気水道ガスなどの公共料金。1つ1つは小さいかもしれませんが、積み重ねると大きな金額になります。見積もりは一度、丁寧に作っておくことが大切です。

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▼ 家賃

毎月のオーナーに支払う家賃です。立地により大きく変わってくるので、お店のコンセプトや想定売上額をイメージした上で、物件を検討してみて下さい。

 

3. 物件選びのポイント

さて、その物件選びのポイントですが、もちろん開業資金にもよりますし、どこにお店をオープンするかによっても異なってきます。以下では、初めての物件選びの際に考慮すべきポイントを紹介します。

 

① 資金はいくら?居抜きにする、1から作る ?

物件を選ぶ時に居抜き物件にするか、自分から内装を1から作っていくか、まず検討しましょう。居抜き物件とは、これまで入っていたテナントの内装や厨房施設が残っている物件のこと。1から内装を整えるケースと比較すると、大きくコストを削減し、スピード感を持って開業できるメリットがあります。

しかし、居抜き物件であれば全てにおいてお得かといえば、必ずしもそうではありません。契約内容に「現状復帰義務」が盛り込まれている場合、退去時にテナントをそっくりそのまま返さなくてはならず、莫大なコストが発生することになるので気をつけましょう。さらにレイアウトの制限も出てくるので、「イメージ通りの内装の物件に巡り会うことが出来るか?」「設備は問題なく使用できるか?」という点が重要になってきます。

 

② 立地

客層、売り上げからだいたいの賃料のイメージがあるかと思います。あなたのお店のコンセプトに沿った立地を選ぶことは、お店の明暗を左右するほど重要です。例えば駅前、オフィス街、住宅街、商店街では、それぞれやってくる客層も全く異なります。もちろん集客にメリットのある駅前など人が集まる場所では、それだけ賃料が高くなるなどのデメリットが発生します。

また自宅との距離が近いことも重要な要素です。バーの経営は開店前の仕込み、閉店後のクローズ作業など体力のいる仕事。通うのに片道1時間かかるよりも、出来れば徒歩または自転車で15分圏内の立地が理想です。

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4. いざオープン!お店を軌道に乗せるためにしなくてはいけないこと

開店直後はまだまだ、あなたのお店の魅力を知っている人も少なく、軌道に乗せるまでの集客は非常に重要になります。予算が豊富にあるのであれば、店舗のある地域にてチラシを配布することが効果的でしょう。近隣の商店、公共施設などにチラシを置かせてもらうよう働きかける、繋がりのある方に配るなど地道な取り組みが大切です。

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また現在ではインターネット上でお店のHPを作成して、FacebookやTwitterなどSNSを組み合わせた情報発信も、集客の重要な手段です。最近では画像に特化したインスタグラムなども集客に繋がるSNSとして注目されています。SNSを活用した集客は手間暇をかければ、ローコストで行うことも可能です。バーテンダーであれば重要になってくるのは人間性。あなたの個性を全面に出した発信で、ファンを一人ずつ獲得していきましょう。

少しずつファンが出てきたのであれば、リピーターを確保するためにオススメのツールがLine@です。今ではユーザー数も日本屈指のコミュニケーションツールとして知られるLineのビジネス向けサービスがLine@。アクティブユーザーが多い分、開封率も高いことが特徴でバー集客に是非活用したいサービスです。

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まとめ

自身でお店を持つためには、バーテンダーとしての腕だけではなく、経営者としての資質も求められます。店舗を回していくための資金繰り、オープンして軌道に乗せるまでの集客など、学ばなければならないことは数多くあります。「自身でお店を持つ!」その夢を実現したいのなら、苦手なことも1つ1つ覚えていくことが大切です。


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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。