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飲食店をオープンする際、しっかりと定めておきたいのは店舗のコンセプトやイメージです。そしてそれらを決める要素は、メニュー、雰囲気、そして店舗で働くスタッフ。その中でもスタッフはお客様に対するサービスそのものだけでなく、視覚的な印象を与えるために特に重要といえるでしょう。

だからこそ、スタッフのユニフォームはあらかじめ店舗のコンセプトに合わせて選んでおきたいもの。今回はお店の印象さえも左右するスタッフのユニフォームを決めるポイントを解説します。


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ユニフォームがあることで店舗はどう変わる?

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そもそも、なぜ飲食店にはユニフォームがあるのでしょうか。近年、飲食店は味のクオリティーだけでなく、しっかりとしたコンセプトが求められています。明確なコンセプトを土台にした飲食店はユニフォームもその一部として活用しており、お客様はユニフォームをひと目見ただけで店舗をイメージできるといったことにつながっているのです。

たとえば誰もが知るスターバックスは企業のイメージカラー、緑をエプロンにも取り入れており、「スターバックスといえば緑」といった印象を私たちに与えています。こういった点からも、ユニフォームはコンセプトを表現する欠かせないアイテムであることが証明されています。

また、ユニフォームにはスタッフとお客様を区別する役割もあります。スタッフがユニフォームを着ることで、お客様はスタッフを見つけやすくなり、オーダーや問題が発生した際にスムーズにお呼びいただくことが可能になります。したがって、飲食店にとって、ユニフォームはとても重要なのです。

 

知っておきたい、ユニフォーム選びのポイント

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ユニフォームは開業してからずっと使い続けるものだからこそ、妥協はできません。ここではそんなユニフォームを選ぶうえでのポイントを解説します。

 

【機能性】

まず、ユニフォームで注意したいポイントが、機能性です。どんなにデザインが優れていたとしても、使いにくいユニフォームではまったく意味がありません。

なかでも重要視したいのは、耐久性です。飲食店である以上、調理時に火を扱うことも多くあります。そのため、炎や熱にも耐えられるユニフォームにしましょう。熱で傷んだユニフォームのままお客様に対応するのは、よい印象を与えません。

そして常に清潔なユニフォームを身につけるためには、洗濯が必要です。洗濯を複数回しても傷むことのない耐久性があるかもチェックしておきましょう。

 

【清潔感】

当然ながら、飲食店のユニフォームは清潔感が大切です。スタッフの着るユニフォームが汚れていた場合、お客様は店舗の衛生環境に関して不信感を持つことは避けられません。

そのため、ユニフォームはシワが入りにくい綿とポリエステルを混ぜた混合素材を使ったものがおすすめです。この素材はシワが入りにくいだけでなく、洗濯がしやすいことも利点です。

また、飲食店では油や調味料といった液体を扱うため、水をはじく撥水加工にも注目したいところです。特に洗い場で用いる場合は、必須の機能といっても過言ではありません。

 

【色】

ユニフォームを作る場合は色の選択も重要です。ユニフォームの色はお店のコンセプトを伝える際に、重要な要素となります。

しかし、色の中には飲食店に向かないものがあります。それが青色です。一般的に青色は脈拍、体温、血圧、神経の高ぶりを下げることで知られているため、食欲を下げる効果を持っているといわれています。反対に、店のイメージにもよりますが、赤色は食欲を増進させる色として、多くの飲食店で用いられています。色のイメージをうまく使いながら、コンセプトとは大きく外れることのないユニフォームを選びましょう。

過去記事:飲食店に「ブルー」はNG?空間づくりで覚えておきたいカラーコーディネート入門

 

「こんなはずじゃなかった……!」をなくすために。

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開業に向け慌ててユニフォームを選び、いざ着用したところで「こんなはずじゃなかった…!」となってしまっては元も子もありません。では、このようなトラブルを避けるには、どうすればいいのでしょうか。

 

【サイズが大きい!/小さい!】

サイズが合わないユニフォームを着たスタッフは見栄えが悪く、お店のイメージダウンにもつながります。それを避けるためにも、適切なサイズ選びが重要です。

カタログでユニフォームを選んだら、まずはサンプルを取り寄せましょう。ほとんどのユニフォームメーカーはサンプルを取り寄せられるサービスがあります。サンプルを取り寄せたらサイズの確認はもちろん、着たうえで作業を実際に行い、違和感がないかをチェックしましょう。スタッフの体格がバラバラの場合は、複数のサイズを試す必要があります。

全体のサイズを確認したら、ポケットのサイズなどを確認します。伝票をとる際に用いるバインダーはポケットに入るか、ペンはポケットからスムーズに取り出せるかといった機能性や使いやすさを見ます。仮にカタログに記載されているポケットのサイズがバインダーのサイズに合致しても、裁縫の関係で入らない場合もあります。さまざまなシチュエーションを想定して細かくチェックすることが大切です。

 

【店舗のコンセプトとユニフォームが合わない】

「飲食店のユニフォーム」といっても、カフェで使われる腰巻のエプロンから和食でよく見られる和服まで、その種類は実にさまざま。お店の雰囲気やコンセプトと異なるユニフォームを選択すると、お客様にちぐはぐな印象を与えてしまいます。また、カタログに載っている写真と実物は多少異なることもあります。現物とお店を照らし合わせながら、ユニフォームを決定したいところです。

 

【コストが予想以上にかかってしまった】

最後に、ユニフォームにかかるコストを確認しておきましょう。少しでも経費を抑えたい、スタッフが多い場合は「レンタル」も選択肢のひとつです。

アクティブな雰囲気を出しながら経費を抑えるなら、オリジナルTシャツもおすすめです。飲食店に適したTシャツも販売されているので、一度チェックしてみましょう。

 

「たかがユニフォーム」と侮ってはいけない。妥協の無いユニフォーム選びをしよう。

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ユニフォームは店舗のイメージづくりにとって、とても大切なアイテムです。「ユニフォームなんて取るに足りない」と疎かにしてしまえば、お客様から好印象を得ることは難しいでしょう。お客様は店舗のイメージに敏感であり、少しでも至らない点があれば離れてしまいます。だからこそ、店舗の一部でもあるスタッフのことも考慮にいれたうえで、妥協のないユニフォームを選ぶことが大切なのです。


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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。