新しい資金調達手段として注目。店舗開業を目指す人が知っておきたい「クラウドファンディング」のこと

お店を開業するにあたり頭を抱えるのが開業資金。これまでは、親戚家族や知人友人から借りる、国や民間企業の融資制度を利用するなどが一般的でした。しかし近年、新しい資金調達の手段として注目を集めているのが「少額で多くの人から融資を募る」ことができるクラウドファンディングです。

今回は、これから飲食店の開業を目指す方が知っておきたい「クラウドファンディング」の内容や各社から提供されているサービス、飲食店における成功事例を紹介していきます。

 

飲食店経営の皆様へ お店の雰囲気って内装だけだと思っていませんか?

 

そもそも「クラウドファンディング」とは?

クラウドファンディング(crowdfunding)とは、大衆(crowd)と資金調達(funding)の意味を込めた造語で、企画に賛同してくれる不特定多数の人からインターネットを通じて資金を集める方法のことを指します。

その歴史は17世紀初頭にまで遡り、イギリスの書籍編集者が書籍印刷代を集めた事例がその原型であったと言われています。日本では東日本大震災以降、被災者を援助するために多くのプロジェクトが発足したことをきっかけに、急速に注目を集めるようになりました。

クラウドファンディングは飲食店の開業者にとっても、非常に相性のよいサービス。実際に、いくつかの店舗で開業時に利用されているそうです。

さっそく、クラウドファンディングでの資金調達方法を学んでいきましょう!

 

「クラウドファンディング」の資金調達方法

クラウドファンディングによる資金調達の方法には、以下の3つのパターンがあります。

    ・寄付型(復興支援などを目的に金銭的リターンが伴わない資金調達方法)
    ・金融型(不動産投資などを目的に株式などでのリターンが伴う資金調達方法)
    ・購入型(開業などを目的に権利や物品などでのリターンが伴う資金調達方法)

なかでも「購入型」が、日本国内では最も一般的な形式。ここでは、その一例を見ていきましょう。

飲食店特化型サービス「Kitcenstarter」


出典:kitchenstarter

日本初、飲食店特化型のクラウドファンディングサービス。

• 手数料:20%
• プロジェクトの種類:All or Nothing方式

キッチンスターターは「All or Nothing方式」を採用。この方式は目標金額と募集期間を事前に決め、金額に達しなかった場合は失敗となり支援を受けることが出来なくなる、というものです。

たとえば、初めに目標金額を「100万円」と設定しても、支援者が集まれば目標金額以上の資金を調達できるので飲食店の開業方法として利用されることも。

飲食店特化型ということもあり「飲食店を始めたい」「新しい商品を開発したい」「地域の名産を作りたい」という方にオススメのサービスです。

「kitchenstarter」公式ホームページ

 

告知力は抜群!サイバーエージェントグループが運営する「Makuake」


出典:makuake

makuakeは株式会社サイバーエージェントの運営サービスです。

• 手数料:20%
• プロジェクトの種類:All or Nothing方式とAll In型の2種類

本サービスでは、目標金額未達成でも集まった支援金を受け取れる「All In型」と「All or Nothing方式」と、の2種類を採用。

「All In型」は成功しなくても資金が得られますが、実際にそのままお店を開いても人気が出ない確率が高いということもしばしば。そのため、「All or Nothing方式」でプロジェクトを立ち上げることをオススメします。

また母体が「Ameba」でお馴染みのサイバーエージェントグループなので、多くの会員数を誇る大手のサイトと連携して告知力は大きな魅力です。開業する前に多くのファンを獲得することができ、集客にもつながるでしょう。

「makuake」公式ホームページ
 

プロジェクト成功率は驚異の80%「kibidang」


出典:kibidango

• 手数料:10%(楽天ID決済利用時は14%)
• プロジェクトの種類:All or Nothing方式

kibidangでの掲載の判断基準は「ワクワクするかどうか」。また、ライター・デザイナー・プロジェクトマネージャー・ファイナンシャルプランナーなどさまざまな経歴を持ったスタッフの手厚いサポートが受けられるのもポイント。

そうした採用基準や優秀なスタッフを設けることで、業界でもダントツの「プロジェクト成功率80%」という数字を叩き出しています。

プロジェクト終了後も販売拠点や発表の場としても利用でき、アフターサービスも充実しています。クラウドファンディング初心者にはオススメのサービスといえるでしょう。

「kibidango」公式ホームページ

 

日本初のクラウドファンディングサービス「READYFOR」


出典:READYFOR

日本で初めて生まれたクラウドファンディングサービス。

• 手数料:17%(失敗時は手数料発生なし)
• プロジェクトの種類:All or Nothing方式

5500件以上のプロジェクトの資金調達を実施し、33億円以上の支援金を集めることに成功。すべてのプロジェクトに、キュレーターと呼ばれる担当者がつくサポートが売りです。やはり多くのプロジェクトで資金調達を成功させているサービスなだけあり、サポート体制も充実しています。

「REDYFOR」公式ホームページ

地域×クラウドファンディング「FAAVO」


出典:FAAVO

地域特化型クラウドファンディングサービスです。

• 手数料:20%
• プロジェクトの種類:All or Nothing方式

国内トップの掲載数・PV数を有するクラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」を運営する株式会社CAMPFIREと、株式会社サーチフィールドがタッグを組み提供された本サービス。

「エリアオーナー制度」という独自の試みをおこない、クラウドファンディングへのハードルが高かった地方に根差すサービスを目指しているそう。プロジェクトをきっかけにさまざまなコミュニティが発足するなど、飲食店の開業とともに、地域の活性化に貢献しています。

「FAAVO」公式ホームページ
 

クラウドファンディングの成功事例

飲食店でもクラウドファンディングを用いて開業に結びつけているお店も多数あります。ここではその事例を見ていきましょう。

未経験から志ひとつでワイナリーを設立「東京ワイナリー」


出店:makuake

2014年9月にオープンした「東京初」のワイン醸造施設。代表の越後屋氏は「東京の野菜や果物のおいしさを発信するためにはワインしかない」と思い立ち、未経験ながらワイナリーの設立を決意。「東京の農産物のおいしさを、多くの人に伝える」という同氏の理念に共感した地域住民を中心に240万円近くの資金調達に成功しました。

地域に根ざした飲食店経営を目指す方にとって、「東京ワイナリー」の事例は、技術がなくとも「志」一つで、想いが叶えられるということを示すものと言えるでしょう。

東京ワイナリー(makuake公式ホームページ)
 

古民家再生プロジェクト「シェアビレッジ」


出店:makuake

古民家の再生を目的に立ち上げられたプロジェクトが「シェアビレッジ」です。

たった3ヶ月で目標金額の5倍以上の「年貢(資金)」600万円以上を集めたこのプロジェクトは、秋田県にある古民家の一つを村に見立て、支援者(パトロン)である『村人』はリターンとして古民家に自由に宿泊して古民家暮らしを体験できる、というもの。

ユニークな発想と「村人」や「年貢」といったキャッチーな言葉を用いた人目をひくPR。クラウドファンディングの成功に不可欠な“企画力”と“PR力”のふたつの要素を備えたこの「シェアビレッジ」は、飲食店の開業にも応用できる成功するクラウドファンディングの好例ではないでしょうか。

シェアビレッジ(makuake公式ホームページ)

 

クラウドファンディングで、オープン前からファンの心を鷲掴みにしよう

店舗開業時にクラウドファンディングを取り入れる一番のメリットは、「お店のオープン前からファンの開拓ができること」でしょう。

ですが、クラウドファンディングでの資金調達方法のいいところはそれだけではありません。「リターン制度」で資金提供者へ恩返しができ支援者との長期的な関係構築にも繋がることや、クラウドファンディングの実施から得た情報をマーケティング施策にも活かすこともできるのです。

資金調達の新しい選択肢としてクラウドファンディングを検討してみてはいかがでしょうか。
 

まだCDなんですか?