集客率の理由はココにあり?スターバックスコーヒーのBGMへのこだわり

スターバックス・コーヒー、みなさんは好きですか?

コーヒーの味が好き、期間限定のフラペチーノが好き、おいしいフードが好き……など、人によって好きなポイントはさまざまであると思います。

しかし、多くの人がリピートしたり、ファンとなる理由には、やはりサービスの多様さと、居心地のよさを挙げられるのではないでしょうか。

他のカフェチェーンにはない、さまざまなサービスや接客術でどんどんファンをつかんでいるスターバックス・コーヒー。

そんなスターバックス・コーヒーは、コーヒーや接客だけでなく、BGMにも工夫があるということを知っていますか?

店舗をより居心地のよい空間にするために、ちょっぴり真似したくなるスターバックス・コーヒーBGMへのこだわりを紹介します。

BGMの選曲方法は社外秘!?

(出典:Flickr)

(出典:Flickr

スターバックスコーヒーの店内BGMに使用されている音楽は、販売されているメニューや季節によって変わります。

独自のレーベルから幅広いジャンルの音楽を、本社のスタッフがこだわって選曲・編集し作成したCDを店舗に送り、そのCDが店内BGMとて使用される仕組みになっています。

しかし、誰がどのようにその音楽を選曲しているのかという情報は明かされておらず、社外秘であるという情報も。

心地よいBGMの曲目を集めた、スターバックス・コーヒーオリジナルのCDも発売されていましたが、MP3のダウンロード全盛期の時代になっていくとともに、2015年3月末をもってCDの販売が終了しました。

現在は、モバイルアプリとストリーミングによる音楽配信で、スターバックス・コーヒーの音楽を楽しむことができます。

スターバックス・コーヒーのBGMは「ほどほど」がポイント?

選曲の方法を公には公開していないスターバックス・コーヒーですが、よく観察してみるといろいろなポイントがあることに気づきます。

他のカフェチェーンではあまり見ることのできない、スターバックス・コーヒーのBGMならではの特徴を紹介します。

1:バラエティ豊かなスターバックス・コーヒーの音楽

(出典:Flickr)

(出典:Flickr

スターバックス・コーヒーのBGMの特徴は、まず、さまざまなジャンルの音楽を取り入れていること。

ジャズやボサノヴァ、ラテン系といったカフェの定番音楽に加え、ヒップホップ、フレンチポップス、オールディーズなどの名曲や、時にはクラシックやコンテンポラリーの音楽も選曲しています。

同じような曲が続くと、居心地はよくても眠くなってしまったり、曲を覚えてしまって耳障りに聴こえてきたりすることもあります。

特定のジャンルに絞って選曲をしないことで、さまざまなテンポやリズムの曲を耳にするようになり、お客様に飽きさせることのないような空間作りができているのかもしれません。

2:言われないと気づかない、絶妙なバランスの音量

スターバックス

スターバックス・コーヒーの店内では、よく耳をすまさないと流れていることに気づかないほど、絶妙な音量でBGMを流しています。脳みそは無音よりも、70デシベル程度のわずかな雑音があるほうが集中できると言われています。

話し声や食器を置く音、スチーマーの音などにまざって、かすかに聴こえる程度の店内BGMが、より居心地のよさと集中しやすい環境をつくり出しているのかもしれません。

3:シーズンごとに変える選曲、でもシーズンにこだわりすぎない選曲

(出典:Flickr)

(出典:Flickr

スターバックス・コーヒーには、「バナナフラペチーノの発売期間のみのCD」など限定商品ごとのBGM、「サマーCD」や「オータムCD」など季節をイメージして選曲したBGMがあります。

しかし、季節や期間をイメージしていると言っているといっても、そのテーマにこだわりすぎない選曲をしているのが、スターバックス・コーヒーの粋なところ。

例えば、クリスマスシーズン。街中、どこのお店に行ってもクリスマスソングが流れている……ということを経験した人も多いのではないでしょうか。

スターバックス・コーヒーでは、クリスマスシーズンのBGMに、もちろんクリスマスにちなんだ選曲もします。しかし、「クリスマスソング一辺倒!」というわけではなく、適度にいろいろなテイストの楽曲も混ぜながら、BGMのリストを作っているようです。

このように、ほんの少しだけいつもと違うテイストの音楽にすることで、より選曲のセンスを光らせ、好印象を与えています。

4:「有名すぎない」けれど「知る人ぞ知る」楽曲リスト

スターバックス

勉強や仕事をする目的で足を運ぶお客様も多いカフェやコーヒーショップ。頭はさえてほしいけれど、聴き入ってしまうような楽曲は困ってしまいます。

スターバックス・コーヒーでは、最新のヒット曲ではないけれど、音楽好きなら知っているかもしれない?……という、絶妙なラインの楽曲を多く選曲しています。

60’sのビート・バンドの音楽や、往年のギタリストの代表曲、新進気鋭のUSインディー・バンドの楽曲など、マニアならうなる楽曲のセレクトも。

また、ときには古き良きアメリカの名曲や、グラミー賞をとったアーティストの曲、誰もが知っている童謡のジャズ・アレンジなど、「初めて聴く音楽」と「聴き覚えのある音楽」をミックスしていることも、居心地のよい空間づくりに影響しています。

「サードプレイス」としてのBGMへのこだわり

スターバックス・コーヒーは、店内をお客様にとっての「サードプレイス」にしたいというミッションを掲げ、サービスに尽くしています。

ファーストプレイスは家、セカンドプレイスは職場または学校、そしてそのあいだにあるサードプレイス。

万人に受け入れられるような店内の装飾や、ロゴマークのデザインでブランド性を高め、Wi-Fiや電源を無料で使用できるのでPCで仕事をすることも可能といったことの他に、BGMもここに大きく貢献しています。

有線放送の音楽でBGMをかけている多くのカフェチェーンとは違い、こだわって選曲した楽曲リストを使用しているスターバックス・コーヒーのBGM。一度、ゆっくり耳を傾けてみませんか?

(TOP:Photo by Flickr