店内の雰囲気作りに、BGMはとても重要です。しかし、自分で買ったCDやレンタルCD、その他配信サービス内の音楽などを店舗のBGMとして利用する際は、著作権の申請が必要だということをご存知でしょうか。申請せずに曲を使用した場合、JASRACから訴訟をされる可能性もあるので注意が必要です。
今回は、店内でBGMを流すことで得られる効果と、気になる著作権の問題について解説します。
店内でBGMを利用する効果
素敵な店内には、その店舗の雰囲気に合ったBGMが流れているものです。では、BGMには具体的にどんな効果が期待されるのでしょうか。
購買意欲を高め、滞在時間の延長につながる
音楽には、快楽度を高める効果があると言われています。その音楽が、その人の好みに合うものであればあるほど、接近行動を促すということが様々な実験で証明されています。(※1)
某アパレル・チェーン店が行った実験では、好みの音楽がかかっているとき、お客さんの滞在時間は長くなり、購買金額も上がるという結果が出ました。このようにお客さんの購買意欲を高めることもできるので、店舗経営の面でもBGMは効果的であると言えるでしょう。
(※1 Richard F. Yalch and Eric Spangenberg (1993), “Using Store Music For Retail Zoning: a Field Experiment,“Advances in Consumer Research, Vol.20, pp.632-636 より)
マスキング効果を活用し居心地の良い店内に
他にもBGMには、店内の居心地をよりよくする効能があります。さまざまな雑音や、他のお客さんの会話などを聞こえにくくする効果があると言われています。
これは「マスキング効果」と呼ばれるもので、同じ周波数がぶつかって打ち消し合うことで人間の耳に音が聞こえなくなる現象です。お客さんにとって居心地の良い空間を作るために、BGMは役に立ちます。
モンスター・チャンネルおススメの店舗向けBGM
モンスター・チャンネルでは店舗の雰囲気に合わせた様々なジャンルのBGMチャンネルを1,000チャンネル以上取りそろえています。その中からおススメのBGMチャンネルを2つご紹介します。
癒しの空間を実現するなら「リラクシンジャズ」チャンネル
透き通るような歌声のジャズや、ゆったりとしたブラジリアンジャズをセレクトしたチャンネルです。居心地の良い店内にするためにカフェや雑貨屋で活用し、お客さんのリピート率アップにつなげたり、リラックスしたい日曜の午後にこちらのチャンネルを選曲してみたりしてはいかがでしょうか。
「軽快お買い物BGM (ポップス)」チャンネルで購買意欲を上げる
ショッピングには軽快なBGMが欠かせません。このチャンネルでは、買い物が楽しくなるような耳馴染みのいいポップスのインスト楽曲をセレクトしています。お客さまの購買意欲を促進する一助になるでしょう。
著作権問題の訴訟事例
ここまでで、店内でBGMを流したいと思った方は多いのではないでしょうか。
しかし注意しなくてはならないのが著作権の問題です。店内で曲を流す場合、法的には「商用利用」の扱いとなります。そのため、購入やレンタルしたCDでも申請せずに利用した場合、著作権法に違反してしまいます。また、最近多くの人が利用している音楽ストリーミングサービスも同様に申請なしの商用利用は認められていません。
実際に過去には、申請なしでBGMを流していたことで著作権侵害とみなされ、賠償請求をされるというケースも起きています。お店の雰囲気を良くするために導入したBGMのせいで、著作権に引っかかり、店の印象が悪くなってしまっては本末転倒です。
ここでは、実際に問題となった事例を2つ紹介します。
訴訟① 北海道の理髪店
北海道札幌市にある理容店「Elfina(エルフィナ)」の事例です。JASRACが提起したBGMの無許諾利用に係る訴訟で、判決が下された全国初の事例となりました。該当店舗は、2014年5月頃からBGM利用により著作権侵害行為を繰り返していたとされ、札幌地方裁判所は、JASRACの請求内容を認めました。
参照元:https://www.jasrac.or.jp/release/18/03_4.html
訴訟② 香川県の飲食店
続いて、香川県高松市にあるジャマイカ料理店「Jamaican Corner BROWN’S」の事例です。JASRACは、このお店で管理著作物が勝手にBGM利用されていることから、再三にわたり経営者に利用許諾契約を締結するよう求めました。しかし、応じられないまま楽曲の使用を続けていたため訴訟へ発展したというケースです。
参照元:https://www.jasrac.or.jp/release/17/07_1.html
店内でBGMを利用するまでの流れ
上記のようなトラブルに発展するのを避けるためには、著作権の問題をクリアしている音楽を利用することが重要です。そのためにはどのような手続きを踏んだらいいのかをご紹介します。安心してBGMを利用するためにチェックしてみてください。
JASRACに申請する場合
多くの音楽の著作権申請の窓口となっているのが、日本音楽著作権協会(JASRAC)です。ここに利用申請を行い、利用料を支払うことで、著作権を侵害することなく音楽を商用利用できるようになります。申請には2つのステップがあります。
step1 : BGMオンラインライセンス窓口または申込書による手続き
JASRACの公式サイトからオンライン窓口に飛ぶか、もしくは申込書を郵送することで申請を行うことができます。利用法人、利用者、利用場所などについて詳しく申請する必要があり、少し煩雑な作業となっています。
step2 : 許諾通知および使用料のお支払い
申請が受け付けられたら、所定の金額を銀行振込等で支払えば、完了となります。
モンスター・チャンネルを利用する場合
JASRACに直接申請するのが面倒だと感じる方も多いのではないでしょうか。そのような場合、有線放送や定額制のBGM配信サービスを利用するのがおススメです。
BGM配信サービスのモンスター・チャンネルは、便利で安く利用できるのがポイント。メールアドレスやパスワードの設定をしてアカウントを作成し、専用のアプリを端末にインストールします。そして、設定したアカウントでアプリにログインするだけで、すぐに曲を再生することができます。
直接JASRACに申請するより簡単で、申請すればすぐに利用開始できる点が大きなメリットです。
モンスター・チャンネルの魅力をご紹介
今多くの人に選ばれているモンスター・チャンネル。人気の理由であるコストや機能について紹介します。
お手元の端末で操作可能
モンスター・チャンネルは、専用の機器を設置する必要がありません。お手元のスマートフォンやタブレット、パソコンなどの端末で利用することができます。スピーカーに繋げて再生したい場合は、ケーブルやBluetoothを使うだけです。
便利な機能が充実
専用のアプリには、便利な機能がたくさんあります。例えば、あらかじめ時間や曜日ごとの再生スケジュールを決め、客層に合わせたBGMを流す機能があります。他にも音楽の検索機能やお気に入り登録機能など、ストレスなく効率的に利用できるための仕組みが盛りだくさんです。さらに、オリジナルで作成したCMをBGMの間に挿入できるCM管理機能など、幅広い機能が充実しているので、ぜひチェックしてみてください。
モンスター・チャンネルで安心・安全にBGMを流そう
店内BGMを流すことでお客様の満足度を高めることができますが、BGMを利用する際には、著作権の問題を気にかけることが重要です。著作権侵害などのトラブルに見舞われないよう、必要な申請を行いましょう。
申請手続きが面倒だという方におススメなのは、BGM配信サービスです。手軽に始められてお手頃価格で利用できるモンスター・チャンネルは、安くて便利なことから多くの人に選ばれています。ぜひチェックして、店舗経営に役立ててください。