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念願の個人店舗を開業したはいいが、新規顧客獲得のための「集客」に頭を悩ませている個人店舗経営者は多いのではないでしょうか。

ノベルティやワークショップなどのオフライン集客はもちろん、インターネットやスマートフォンが普及した現代においては、SNS等を活用したオンラインでの集客にも注目が集まっています。
ここでは、店舗集客に必要なノウハウや方法の全てをお伝えします。


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集客方法の前にノウハウを理解しよう

数ある集客方法をやみくもに実施したところで、最適な集客効果は望めないでしょう。店舗集客を行う際には、どこで(範囲)・どのような顧客(ターゲット)を獲得したいのか明確にする必要があります。遠方の顧客に向けて集客を行なってもリピートは望めませんし、客単価の低い顧客を集客しても売上の拡大は困難です。
集客方法を検討する前に、まずは集客に関するノウハウを理解しましょう。

「商圏」の捉え方が売上を左右する

商圏とは、「特定の施設や商店の商業機能が影響をおよぼす範囲」をいいます。商品やサービスを供給する施設・施設が位置するエリア・そのエリア内で生活を営む消費者の3つから成り立つ関係性が重要になります。つまり、商圏の理解は消費者の行動範囲や来店の可否につながるため、「店舗が消費者を集客できる範囲」ともいえるのです。

一般的に商圏内にある商業施設と、それを利用する消費者との結びつきは、エリアの中心部からの距離が遠くなるにつれ弱まっていきます。また、店舗で扱う商品によって商圏の範囲は異なります。日用品をメインとする場合、消費者は近場の店舗を利用すると考えられるため、商圏は小さくなる。一方、高級品や専門品など一定のファンがつきやすい商品については、遠方から来店する消費者も多くなり、商圏の範囲は広くなるのです。

店舗で取り扱っている商品や市場規模、ターゲットとなる消費者の人口や移動距離、交通手段など、商圏の捉え方が店舗集客には大きな影響を及ぼし、売上を左右するともいえます。商圏を正しく理解し、店舗集客に役立てましょう。

※詳しくはこちら→立地が売り上げを左右する!今さら聞けない「商圏」の考え方

リピーターの重要性を理解していますか?

店舗集客では新規顧客の獲得を優先し、リピーターの獲得を忘れてしまいがちです。しかし店舗を経営するにあたり、既存顧客の維持に集中した方が抵コストで利益拡大の確率も高くなるとされています。リピーター獲得のメリットは以下になります。

・客単価の増加
リピーターとは、店舗の商品やサービスを気に入っている、いわゆる「ファン」ですので、購入に対して非常に前向きです。継続的に購入してくれるほか、購入量も購入単価も新規顧客に比べ高いです。

・利益率が高い
新規顧客の獲得には「認知→興味関心→購入意欲」と、行動に移るまでの段階が多く、大きなコストがかかります。リピーターであれば認知→興味関心の段階をすでにクリアしているため、店舗からの告知や販促にかかる手間が抑えられ、利益率が高くなるのです。

・口コミによる集客効果
リピーターやファンの拡大は、口コミの増加を意味します。SNSが普及した現代、企業が多額の費用を払って広告を打たなくとも、リピーターやファンが商品情報を宣伝してくれます。企業からの広告よりも、商品を実際に利用した方の口コミを参考にする消費者も増えているため、結果的に新規顧客の集客効果が望めるのです。
※詳しくはこちら→口コミだけで集客率アップ!?「立地の悪い人気店」に共通する5つのこと

下記の記事では、リピーターの獲得方法や事例について紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
※詳しい獲得方法はこちら→一見だけで終わらせない!絶対リピーターにさせるための反則技5選
※事例はこちら→「美食教育」で常連客を魅了しよう!金八先生も愛した名店に学ぶリピーター獲得術

時期や季節によって集客効果は変わる

集客はタイミングによって、その効果に大きな影響を与えます。ハロウィンやクリスマス、バレンタイン、節分や夏祭など、イベントが発生する時期には消費者の購買意欲も上がります。そのため、時期や季節を意識した集客が重要になるのです。
飲食店は季節に合わせたメニューの変更、イベントの開催。サロンであれば浴衣や成人式に向けた着付けサービスなど、消費者のニーズを汲み取った宣伝活動が効果的でしょう。

※詳しくはこちら

効果的な集客方法を紹介‼️

では、具体的な集客方法について紹介していきます。オフライン・オンラインの計11個の集客方法から、店舗に合ったものを検討してみてください。

コンセプト作り

店舗側から顧客への積極的な集客を行う前に、店舗のコンセプトを考えてみてください。顧客側から「なんとなく良いお店」と思ってもらえるような雰囲気を持つ店舗には、自然と人が集まるものです。そのためには、他店舗とは違う独自のコンセプトを明確にし、その上で内装や外装などの空間演出にこだわる必要があります。

※詳しくはこちら→最初の2秒で決まる!「なんとなく良いお店」と思ってもらえるコンセプトの作り方

販促物・ノベルティ

販売促進を目的とした店舗独自のグッツやノベルティには、宣伝効果や認知拡大、顧客の購買意欲を高める効果があります。単に一方的な広告物の配布とは異なり、ターゲットの興味
関心を引きつけ、好意的に受け取る顧客も増えるでしょう。また、商圏内の既存顧客に渡すことで、店舗への愛着がわくきっかけとなり、繰り返し来店してくれる「リピーター・ファン」への成長が期待できます。

※関連記事
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効果的な店舗集客とは?『ラクスル』に聞く、ノベルティやチラシの活用方法

メニューの工夫

飲食店の場合、店舗の商品、メニューが集客に大きな影響を与えます。中でも話題性につながる「看板メニュー」は、消費者が来店するのに十分な理由となるでしょう。そんなメニュー作りで大切になるのが、上記で紹介した店舗のコンセプトです。コンセプトが明確であればイメージとのミスマッチを防ぎ、他店舗にはない独自のメニューとなるでしょう。また鮮度・健康・価格・量・空間など、店舗の強みをメニューに反映できれば、他店舗との差別化が図れます。時期や季節ごとのメニューのリニューアル、新規商品の追加も、顧客を飽きさせない「リピートしたくなる店舗」への鍵になります。

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“旬の食材”を使って、お客様の心を掴む新メニューを開発しよう

ワークショップ

雑貨や料理の作り方など、講師が直接指導するワークショップは、それまで店舗を知らなかった方へのアピールになり、すでに来店したことのある顧客をリピーターへと成長させるきっかけにもなります。インターネットが普及した現代では、いつでもどこでもモノを手に入れることができるため、消費者のモノに対する所有欲・価値は低下しています。その一方で、消費者のニーズは商品やサービスによって得られる経験・体験へとシフトしているのです。ワークショップという「参加型・体験型の学習の場」が、店舗の魅力として消費者の興味関心へとつながり、新規顧客やリピーターの集客効果が期待できます。

※詳しくはこちら→【雑貨から料理まで】ワークショップで集客の悩みを解決しよう。

チラシ・ポスティング

店舗が定めた商圏内で強い集客効果を発揮するのがチラシ・ポスティングです。個人店舗では、ネット広告を活用したところで探されない・認知されないというハードルがあります。チラシ・ポスティングは対象客を絞り配布数も少ないため、リーチ精度が高まり、低コストで利用できます。インターネット全盛のこの時代ですが、「ピンポイントでこの地域の人たちに来て欲しい」というニーズの方には魅力的な集客方法といえます。

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O2O

O2Oとは「Online to Offlineの略」であり、インターネット上(オンライン)から、実店舗(オフライン)への集客や購買行動へと促す施策のことです。例えば、インターネット上でクーポンを配布し、実店舗で使用してもらうことをいいます。従業員数が少なく、集客への人件費や手間が割けない小規模な店舗でも、O2Oのようなインターネット上の施策は簡単に不特定多数のお客様にアプローチできます。現在はITやインターネットの知識に不安があるという方でもしっかり活用できるようなO2Oサービス・アプリが登場しているため、活用を検討してみてはいかがでしょうか。

※詳しくはこちら→悩める店舗経営者必見!O2Oで確実な集客を狙おう

SNS

“店舗探しはスマホ・SNSで検索”。必要な情報をリアルタイムで発信・収集できるいま、スマートフォンやSNSを念頭においたプロモーションは、店舗経営に欠かせない要素となっています。イベントの告知や最新情報の発信にはtwitter、写真の投稿によるビジュアル面での集客効果が期待できるInstagramなど、各SNSの特徴を踏まえた使い分けが重要になります。ただし、SNSの運用が長期間滞ると、集客に悪影響を及ぼす危険性もあるため注意が必要です。

※詳しくはこちら

リスティング広告

リスティング広告とは、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンを使い、ユーザーがキーワードを検索した際、その検索結果に連動して表示される広告のことです。つまり、ターゲットとなる見込み顧客に対し、低コストでアプローチできるのです。広告やキーワードの削除はいつでもできるので、キーワードのアクセス数や他の商品・サービスの出稿の仕方など、リスティング広告の効果を知りながら、集客のための次の手を打てます。

※詳しくはこちら→あなたのお店は検索されてる?リスティング広告を活用して、地域ナンバーワンのお店を目指そう

今後はインバウンド集客も欠かせない

2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控える中、LCCの普及やビザの緩和が後押しとなり、訪日外国人数が年々増加しています。インバウンドを効率的に集客することで、店舗の利益は拡大するでしょう。しかし、訪日外国人の方が店舗に求める悩みも多いため、英語でのメニュー表記やWi-Fi環境の整備など、店舗にはニーズに合わせた対策が必要です。近年は訪日外国人向けの店舗情報掲載アプリも登場しているため、上記で紹介した集客方法を活用し、店舗の売上拡大につなげましょう。

※詳しくはこちら→飲食店に求められるインバウンド対策とは? プロモーション方法を含め徹底解説
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店舗の集客・コンセプトにBGMという選択

店舗集客におけるコンセプトの重要性を紹介しましたが、店舗の雰囲気作りにはBGMが効果的です。季節性・居心地の良さを演出するBGMなど、人間の感情に訴えかける「音」だからこそ、こだわりをもちたいですよね。

ただし、店内BGMは適切に活用しなければ著作権侵害に問われる場合もあります。OMISE Labを運営している「モンスター・チャンネル」であれば、お店に代わってJASRACに著作物使用料を支払っているので、直接JASRACに手続きする必要はありません。
お店の雰囲気やイメージに大きな影響を与えるBGM。こうしたサービスを賢く利用してみてはいかがでしょうか。

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店舗BGMアプリ「モンスター・チャンネル」が運営する店舗運営情報magazineの編集責任者。